こちらの写真は昭和40年代の呉市街地の写真であり
構図としては本通り4丁目辺りから眼鏡橋方向に撮られた物だ
写真にはレトロなデザインの呉市営バスや、今や旧車と言われる車が写っているが
昭和40年代に呉市広町の長浜で子供時代を送った僕は当時極度な乗り物酔いがあり
長浜から呉にバスで出て来る約10kmの道程はまさに地獄だった
当時の呉市営バスは床がフローリングであり床の木には油を染み込ませていた
その車内に漂う油の臭いと、排気ガスの臭いで僕は毎回嘔吐していた程だ
長浜回漕店停留所か津久茂停留所のバス停からバスに乗るのだが呉に到着する道程で
僕の中で残り距離を目安にする幾つかのポイントになる建物があった
広交差点を第1ポイントだとすると、第2ポイントは阿賀の芸南病院の建物だった
ここまでの搭乗時間約25分、既に僕は気分が悪くなっている
あの時代は当然「休山トンネル」などなかったからバスは呉越峠を走るのだが
呉超峠を下ると右手に見えてくるのが第3ポイントの酒造センプクの大きな煙突と
続けざまに見えるお寺のような建物の佐々木仏壇店が印象的だった
この辺りで搭乗時間約50分、この辺りまで来ると嘔吐用のビニール袋を
固く握りしめた少年は既に嘔吐いている 笑!
そして「呉に着いた」と安堵させる最後のポイントが呉シネマの
屋上に建てられていた「ナショナル」の大きな電光看板だった
呉に来ると先ずは何はともあれウチの家風は銀座デパートだったから(笑)
バスを降りるバス停は家電の「第一産業」前の本通り4丁目だった
てか、この写真のナショナルの電光看板っていつ頃撤去されたんだろうか?
松下電器のナショナルブランドが廃されたのが10年前の2008年
しかしハッキリ覚えてないが、呉シネマ屋上のナショナルの電光看板は
もっと昔になくなったようなイメージがあるんですけどね~
ナショナルと言えば毎週月曜日のTBS系列で放送されていた「ナショナル劇場」
個人的には祖父と観ていた「水戸黄門」が思い出されるが
こちらのOPの映像や歌も懐かしいですね~
ジャンジャン!!