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水口晴幸 語る!

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元COOLS 水口晴幸 1952・10・19日生まれの63歳 通称 ピッピ
 
1975年デビューのロックンロールバンドCOOLSフロントマンとして主にバスボーカルを担当した
 
1977年にリーダー&メインボーカルだった舘ひろしさんが脱退した後は
現COOLSの”顔”である村山一海さんと共にクールスロカビリークラブツインボーカルを形成する
 
1979年、アルバム NEW YORK CITY N・Y・の参加を最後にクールスを脱退
1980年、RVCからアルバム BRACK or WHITE をリリースしソロデビューし現在に至る
 
僕は生粋のクールスファンであるが、もちろん同様にピッピファンでもある
 
だからこれまでピッピさんの記事も沢山書いてきたし その記事たちは今でもアクセス数が高い
 
 
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ピッピさんはなぜクールスを脱退したのか?
 
これは舘さん脱退もそうだが各メンバーの著書やインタビュー記事で見解が違う
まあこれは僕がいつも言う「立場が変われば思いや見解が違って当然」という事だろう
 
以前記事にした「舘ひろし & 水口晴幸」の雑誌のインタビューでは
「メンバーと上手くは行ってなかったんだろうな」とは感じさす事は
両者語っているが肝心の部分は語られていない
 
2002年発行の元メンバーの大久保喜市さんの著書「ストレンジ・ブルー」には
「ピッピがバンドを脱退した」とは書かれているが理由については一言も触れられてはいない
 
しかし先日発売された現クールスリーダーの佐藤秀光さんの著書「ハングリー★ゴット」には
 
「ピッピが突然クールスを脱退する事になった、舘が脱退した時は持ちこたえた俺も
さすがにピッピの脱退はショックだった、特に俺はピッピとは一番仲が良かった
だから奴が役者の仕事に興味がある事もソロとしてやりたい気持ちがある事もわかっていた・・・」
 
と綴られている
 
その本の影響かどうかはわからないがクールス脱退についてピッピさんがついに重い口を開いた
コアなファンはもうご存じだとは思うがピッピさん自身がご自分のブログに思いを綴ったのだ
 
 
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(以下の分はピッピさんのブログからの抜粋です)
 
 
原宿駅から明治通りに向かって左側を歩いていると地下鉄明治神宮前駅の出入り口がある。
その少し手前にCOOLSがたむろしてた頃から今でも営業している
数少ないレストラン銀座コロンバンがある
 
この店に入って左奥、窓際の席で大将(舘ひろし)始めバンドメンバークールスと
進行役を務めてくれたキャロルのスタッフだったM氏
 
「今日、集まってもらったのは、報告しておきたい事があります。
単刀直入に言えば、舘さんが、バンドを脱退してソロでやる事になりました。
で、皆さんはどうしますか?」と。
 
突然の事に驚ろいた。
とは言え、いつ頃からか薄々感じてはいた。
 
「何言ってんだよ、俺たちはバンドやりたくて集まったんじゃないんだよ!
頭が辞めるっていうなら、スパッと解散した方がカッコいいよ!それがCOOLSだよ!」
 
皆んなは、と見ると下向いたまま誰一人口を開こうとしないで黙り込んでる。
沈黙のまま時は過ぎて行き僅かな時間で解散しその場を後にした
 
 
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その日から、俺の部屋に入れ替わり立ち替わり残されたメンバー達が口説きにやって来た。
一番最初に来たのが秀ボウ
 
「俺たちだけでやろうぜ!」
「解散した方がカッコいいよ!俺たちらしい生き方だぜ!」
 
「ピッピ、ひろしに騙されてんだぜ!あいつ一人、レコード会社から金貰って楽してんだ!」
 
「何言ってんだよ秀ボウ、大将一人で事務所の家賃や経費
皆んなの給料を毎月工面して支払ってるんだよ
 もし、秀ボウが言う事が本当だとしても、俺は血判捺したんだよ!
 
あの規約書の最初に「このチームは、ボスによる独裁制である」
って書いてるのを納得した上で、右手中指での契り交わしたんだよ!
ってことは、大将が何をしようが従うということだぜ!」
 
「…また来るよ!」
 
ジェームス、喜市、フランクと口説きにやって来たが村山だけは一度も来なかった
 
 
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何日かして再度秀ボウが、今度は幼い娘を連れてやって来た。
 
「頼む!ピッピ力貸してくれ!コイツの為にも。家族養っていかなきゃいけないんだ。」
と、頭を下げた。
 
「止めろよ!そんな事するなよ!秀ボウ、こうなったのもバンド始めてチヤホヤされだしてから
いつしか皆んな天狗になってバラバラになって、陰で大将の悪口言ったりして、
こんなになるんならバイクチームのままの方が良かったよ!」
 
「俺に出来ることあったら、何でもやるから頼む!」
 
「頭上げてくれよ!…わかったよ。でも、条件として皆んなを纏めてくれよ!陰で支えるから。
それと、やるからには、大将をライバルにする。
お互い切磋琢磨して、やっぱりCOOLSはカッコいいよって思われなきゃ
今まで応援してくれた皆さんを裏切ることになるから!」
 
「わかった!約束する!俺が纏める。
それと、洋服屋をやろうと想うんだけど、俺は服のことは全く分かんないから
デザインとかやってくれないか?家族食べさせなきゃいけないから!」
 
「いいけど、もう名前とか決めたのか? 佐藤秀光の店って言っても知らない人が多いから!」
 
「もちろん!COOLS 佐藤秀光の店 " Chopper "でいくよ!
COOLSの名前付ければ全国から来ると想うぜ⁉」
 
「そうかぁ!ただ、COOLSの名前使ってやる以上、バイクチームのメンバーが困った時
いつでも使えるように売り上げの10%でも15%でもいいから貯金しといてくれよ!
看板料だから!その事を約束してくれるなら、無償で引き受けるよ!」
 
「分かった!約束するよ!」
 
「で、スタッフはどうする?」
 
「店長は、太にやらせる。後は周りにいる奴等に手伝わせるよ!」
 
そんな訳で、仲間の事だからと無償で引き受けスタートした。
 
 
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その間、Cools Rockabilly Club
 
(まだ、king Recordとの契約が残っていたのでプロデューサーのK氏が骨を折ってくれて
COOLS単体での使用をしないという条件で移籍する事が出来た。)
 
その後、揃いのユニフォーム作ろうということで、俺がCOOLS結成以前、
六本木のPants Shopにいる頃作ったPharaoh coatで作ってメンバー全員で着た。
 
それを後にChopperでも作って売り出すと、バカ当たりして飛ぶ様に売れた。
 
一年ほど経った頃、毎晩のように泊まりに来てた太に
 
「店はどんな感じだよ?売れてんのか?」
 
「メチャクチャ売れてますよ!かなり儲かってますよ!」
 
「じゃあ、COOLS貯金も相当貯まってんだろうなぁ〜⁉」
 
「何ですかそれ?」
 
「COOLSの看板料として、メンバーが困った時に使えるように
貯金しといてくれと約束したから、引き受けたんだぞ!」
 
「そんなの、貯金なんかしてないですよ!」
 
「え〜ッ!嘘だろ?メチャクチャ儲かってるっていう金はどうしてんだよ?」
 
「自分のハーレーやポーカーゲームに使いまくってますよ!」
 
「もう一度聞くけど、貯金してないのか?間違いないのか?」
 
「してないですよ!」
 
 
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…その夜は一睡も出来ず朝を迎え、と同時に心が崩れ落ちる感じで、
部屋から出る気にもなれず一日中茫然と過ごした。
 
仲間に裏切られたショックが大きく
COOLSメンバー全員を裏切ってしまったような居た堪れない気持ちで、
暫く何も考えられず、何も手につかずの状態だった。
 
その事は、ジェームス、一海、フランク、喜市にも言えず一人で抱え込んでいた。
それでも、いつも通りライブで全国飛び回っていた。
 
その時の俺の様子を見抜いていたのが今でも付き合いのある東北連合三代目総長の鈴木で
しょっちゅう電話で話したり、時々上京しては
幹部連中と3、4人で俺の部屋で雑魚寝したりしていた。
 
何かあったんだろう?俺とオメェの付き合いだ、わかるよ!
そっちの性格だから誰にも話さねぇで、一人で悩んでんだべ?俺には話してくれ!」
 
…⁉」
 
「メンバーのことだべ⁈見てたらわかる!話してくれ!
オメェが寂しい顔するのが気になるから言ってくれ!
力になれないかもしれないが⁉頼むから話してくれ!」
 
 
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「ヤスシ、仲間に裏切られたことあるか?それが血判まで捺して絆を誓い合った仲間に!」
 
「やっぱりそうかぁ!何かあると想ったよ!誰にだ?」
 
「俺たちは、バンドやりたくて集まったんじゃなく、原宿にたむろしてたバイクチームなんだ。
こんな奴等でも事を起こせば何とかなるって、そういうのを理解してくれたから
ヤスシ達もそうだけど皆んな応援してくれてるんだろう⁉ 俺は、バンドやってる以上は
バイクチームの代表だと思ってやってるんだよ!
 
だからダサい事出来ないし、裏切るなんて以ての外で、メンバー全員が同じ想いだと信じてた!
秀ボウがChopper始める時、服の事は分からないからと頼み込まれて引き受けたけど
最初に約束した看板料としての貯金もせず、ポーカーゲームやったり
好き勝手にやってる事が分かったんだよ!」
 
「何だよ、舘に騙されてるんだって言ってた奴に騙されたのか!
だけど酷いなぁ!で、これからどうするつもりだ?」
 
「まだ、Record会社との契約が残ってるからそれまでは目一杯やる!
COOLSはダサい事出来ないから!
この事は誰にも言わないでくれ!約束だからな!ヤスシは裏切ることないけど!」
 
 
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そんな訳で、Cools Rockabilly Clubを離れる日まで葛藤が続いた。
大将が、バンドCOOLSを脱退した後のことは何かの形で、いつか書くとして…!
 
(要約して言うと…)あの裏切られたこともそうだけど、その後のライブやコンサートにも
俺がいる頃のポスターを送って勘違いを誘ったりして、会場に行った何人かの人から、
出演してると想って行ったのにとか、先日のバイカーズ雑誌 "BIKER - MON"の表紙に
許可なく使用されたり、大将が居た頃の写真も無断で使用したりで、
思わず衝動買いしてしまい騙されたとか、俺が黙り続けてきたことで皆んなに迷惑かけてきたり
それらの事について何も言わないのは俺も片棒を担いでるんじゃないかと!挙げればキリがない!
 
この間
「俺は一度も、バイクチーム解散しようぜ!なんて言ってないよなぁ!ピッピ。」
と、大将
 
血判捺してる以上、大将が「やるよ!」と言えば、やるしかない立場である!
だから、大将が「やろうぜ!」と言わない限りありえません
 
以前、の親父が「お前は武士のようだなぁ!」と言ってたけど、
今の時代それでは済まない事があるんだね!親父。
 
それによって、淋しい思いや心配かけてしまう事があるんだね!
沈黙してると、勝手に絵図描かれて、あたかもそれが事実の様に広がって行く
 
皆さんには、迷惑かけて申し訳ありません。
体調も回復しました、ありがとう
これからも宜しくお願い致します
 
水口晴幸
 
 
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以上の文はピッピさん自ら書いたのだから確かにそう言う事もあったんだろう
しかし秀光さんも ハングリー★ゴットはご自身が書いた物だろう
 
ピッピさんのブログには当時リーダーだった舘さんに
ピッピさんは昔も今もも忠誠を誓っているように書いてあるが
喜市さんのストレンジ・ブルーによると映画「男組」の出演に関して
 
「今度また映画やるらしいぜ、主役は舘ひろしで俺たちは脇役だぜ・・・」
 
って不満をぶちまけ結局ピッピさんとジェームスさんは映画出演を拒否したと書いてある
 
何が正しくて何が間違っているかという事は僕にはわからない
それこそ冒頭でも言ったように立場が変われば物の見方も見解も違ってくる
 
しかも当時と今とでは立場も環境も違うから心境に変化もあるだろう
それぞれの言い分もあるだろうし、そこはファンレベルの人間がとやかく言う事でもない
 
ただ一ファンとして言えるのは出来得るなら醜い争いは見たくない
 
ピッピさんを含むオリジナルCOOLSには思春期に沢山夢を与えてもらった
キャロルが結局あのような形で終わった事は個人的には残念でならない
 
先日ピッピさんはジョニー大倉さんの追悼ライブでムラさんと同じステージに上がった
いつの日か喜市さんを含むオリジナルCOOLSのステージを見たいと思う
 
そこに舘さんもいれば、それに越した事はないのだが・・・ジャンジャン!!
 

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