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My Music Travel 51 男の勲章

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1980年(昭和55年)9月の事だった・・・

この年の2月に高校を退学になった少年Y君はひょんな事から
「バラの館」という美容室で働いていた

高校に退学届を出した翌日から勤め始めた職場は地下足袋を履いて働く現場仕事だったが
本来、汚れる力仕事が嫌いだった少年にとって美容室勤務は性に合っていた

薄汚い作業服に地下足袋姿だった少年は、流行のモノトーンのストライプのシャツ
黒いバギーパンツに身を包み、女性スタッフや、女性客に囲まれ職場はそれなりに楽しかった

そんな9月のある日、店のBGMの有線から少年の琴線に触れる曲が流れてきた

「♪今夜はオマエとBaby 最後の夜になりそう 空けちまったボトルを枕に瞳を閉じれば・・・」

少年の琴線に触れたその曲は「横浜銀蠅」のデビュー曲「横須賀Baby」だった
少年は間髪入れずレコード屋に行き、デビュー曲と同時発売されていた
横浜銀蠅のファーストアルバム「ぶっちぎり」を即購入

「♪走り出したら止まらないぜ土曜の夜の天使さ 
唸る直管闇夜をさき 朝まで前回アクセル・オン・・・」

アルバムに挿入されてた「ぶっちぎりロックンロール」を聴いた少年は鳥肌が立った
まさに、その頃の少年の感性にドンピシャな世界がそこにあったのだ 笑!




ジェームスディーンのように / JOHNNY  1981
作詞・作曲 JOHNNY

おいで Come on 暗い瞳をして すねていないで 走り出そうぜ
 
おいで Come on Come on Come on 暗い瞳をして 
すねていないで 走り出そうぜ Come on

いつも俺たちキズだらけ 汗にまみれて陽がくれる
だけどハートは ジミーのように とびきりいかした Lonely angel

「ジミーのように」 しらけていたって時は過ぎるし だまっていても 朝はくるけど
キラメキ求め 走り出すのさ 夜風にさそわれ とばすぜ Highway オールナイトのステージ
 
おいで Come on Come on Come on 暗い瞳をして 
すねていないで走り出そうぜ Come on
 
Come on Come on Come on Come on Come on 独りじゃないさ 独りじゃないぜ
Come on Come on Come on Come on Come on tonight

「ジミーのように」 星が降りそな こんな夜には オイルの臭い 洗いながして
ひとときだけの シンデレラ・ストーリー 夜風にだかれて 
とばすぜ Highway オールナイトのステージ
 
おいで Come on Come on Come on 暗い瞳をして 
すねていないで 走り出そうぜ Come on

おいで Come on Come on Come on 独りじゃないさ 独りじゃないぜ 俺たちがいる
Come on Come tonight Come on 暗い瞳をして すねていないで
Come on Come tonight Come on 心開いて 走り出そうぜ Come on


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1981年(昭和56年)11月、横浜銀蠅のリードギター
「ジョニー」がソロシングル「ジェーム・スディーンのように」をリリースした

当時、高校を退学になってた少年の同級生たちは高校3年生

世間では「ツッパリ」というカルチャーが大流行し
少年少女の非行が社会問題になっていた時代だ

この前年、少年は勤めていた美容室をクビになり任侠の世界に片足を突っ込んだが
その世界は少年の感性に合わず、この年少年は苦し紛れに美容学校に入学した

この頃の少年はオールディーズに傾倒し「ブラックキャッツ」「ザ・ヴィーナス」
古き良きアメリカを思わすロックンロールに魅せられていたが、やっていた事と言えば
羊の皮を被った狼ならぬ、ロカビリーの皮を被った暴走族だった 笑!

ジョニーの「ジェームスディーンのように」は大ヒットし、ジョニー自身も出演した
TBS系のテレビドラマ「茜さんのお弁当」の主題歌に採用された

少年・少女非行問題を助長するような横浜銀蠅だったが、テレビ業界は
視聴率が取れればいいというような発想で彼らをもてはやしたという事だろう 笑!

テレビドラマ「茜さんのお弁当」は高視聴率をマークし、ドラマに出演した
横浜銀蠅の弟分たちも大人気になる




ぶりっこRock’n Roll /  紅麗威甦 1982
作詞・作曲 翔

エ~ ウソ~ ヤダ~ カワイイ! ぶりぶり
 
ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL
可愛いこぶりっこ いいこぶりっこ ぶーりぶりぶりROCK'N ROLL
わかっちゃいるけど憎めないんだ
 
お目々パッチリクリックリ かまちんカットで首かしげ
レースのハンカチにぎったら 涙出さずに泣いた顔
エ~ ウソ~ ヤダ~ (ぶりぶり)

ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL
可愛いこぶりっこ いいこぶりっこ ぶーりぶりぶりROCK'N ROLL
わかっちゃいるけど憎めないんだ

夜中の Highway Driving Night きらめくホテルのネオン街
ちらっと オイラがみつめれば あの娘くちびるふるわせて
ウソ~ ホントニ~ ヤダ~ (ぶりぶり)

ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL
可愛いこぶりっこ いいこぶりっこ ぶーりぶりぶりROCK'N ROLL
わかっちゃいるけど憎めないんだ

学校帰りの街角で オレの単車で2人乗り
腰にまわしたかわいい手 「感じるかい?」と聞いてみりゃ
エ~  ヤダ~ カワイイ (ぶりぶり)

ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL
可愛いこぶりっこ いいこぶりっこ ぶーりぶりぶりROCK'N ROLL
わかっちゃいるけど憎めないんだ
 
あの娘をくどいてつれて来た 同伴キッサのCoffee Time
映画のシーンに見るような ソフトタッチのラブシーン
ヤダ~  ウソ~ ホントニ (ぶりぶり)

ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL ぶりぶりぶりっこROCK'N ROLL
可愛いこぶりっこ いいこぶりっこ ぶーりぶりぶりROCK'N ROLL
わかっちゃいるけど憎めないんだ


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昨今、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で、幼馴染の小泉今日子さん演じる天野春子に
密かに恋する大向大吉を演じ、役者としていい味を出してる杉本哲太さん

そんな杉本哲太さんが率いた紅麗威甦1982年(昭和57年)1月
リリースした紅麗威甦のデビューシングル「ぶりっこRock’n Roll 」

紅麗威甦も、ドラマ「茜さんのお弁当」に出演して人気に火が付いた

昨今は肉食系女子の時代という事で「ぶりっ子」という言葉も死語になりつつあり
「ぶりっ子」という人種も絶滅危惧されるが、当時の最先端女子は
「ぶりっ子」「スケバン」の二極化されてた時代だった

大人気だった松田聖子さんを筆頭に当時のアイドルはほぼ全員ぶりっ子だったし
方や中森明菜さんや、三原順子さんはスケバンの要素を取り入れていたアイドルだった

しかしまあ時代性とは言え「ぶりっこRock’n Roll 」って凄い歌詞ですな~ 笑!
そうは言いながら少年は当時ミヤニシの忘年会などでよくこの曲を歌っていたそうだ 爆!




男の勲章 / 嶋大輔  1982
作詞・作曲 JOHNNY

つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた

泣きたくなるような つらい時もあるけど いつも俺たち がんばってきた
時の重さに流されそうになった時でも 歯をくいしばりたえてきた
 
ガキのころ 路地裏で見た 夜空にキラめいた
流れる星を見て 誓った思いを忘れちゃいないぜ
 
つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた

氷のように 冷たい 世間の壁が いつもさえぎる 俺達の前を
胸にえがいた この夢は ハンパじゃないから かじかむこの手 にぎりしめ
 
ガキのころ 赤トンボ 追いかけてた時の 
燃えてた瞳は 今でも俺達忘れちゃいないぜ
 
つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた
つっぱることが男の たった一つの勲章だってこの胸に信じて生きていく


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さてさて、ここからが今日の本題です 笑!

紅麗威甦同様に、横浜銀蠅の弟分として1982年2月にソロデビューした嶋大輔さん
デビュー曲「Sexy気分の夜だから」はスマッシュヒットでしたが
同年4月にリリースしたセカンドシングル「男の勲章」は大ヒットを飾る

嶋さんは銀蠅一家の一員として1981年に横浜銀蠅の4枚目のシングル
「ツッパリHigh School Rock'n Roll (試験編)」に参加してデビュー
で、「茜さんのお弁当」に出演後、ソロデビューと相成った

「男の勲章」は石立鉄男さん主演のテレビドラマ「天まであがれ」の主題歌にもなり
ドラマには嶋大輔さん自身も出演を果たしている


いや~ この曲は当時少年Y君のテーマ曲でしたが今聴いても、いや、
歳を取った今だからこそ、胸に沁みるし良い曲だと思う

僕は決して嶋大輔のアフロヘアーを練りつけたようなリーゼントや
着る事も恥ずかしいような(笑)白い特攻服がカッコいいって思ってるわけじゃない

ただ単に銀蠅のジョニーさんが作った楽曲「男の勲章」が単純に良い歌だって思うんです
そう言えば今年正月の長浜中の同窓会の二次会で歌ったな~ 笑!


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現代では女が強くなり昭和の時代のように、お父さんが威厳がある家庭も少なくなってる
お母さんも外に働きに出てる家庭が大多数を占めてる時代だから仕方ないとも言える

しかし以って男は家庭を持てば大黒柱であり、これは未来永劫変わらないとも思う
こんな時代になっても女性は天皇陛下にはなれないし
結婚すれば皇族から除籍されるのだから

男は職場では社会的責任もあり、家に帰れば女房の尻に敷かれた大黒柱だ
ある意味男は孤独だとも思うし、やっぱり男って大変なんですよ
どうのこうの言ってもやっぱり大黒柱が倒れたら家庭は崩壊しちゃいますからね

こんな時代だからこそ「男の勲章」の歌詞のように男はツッパらないといけない

昭和のあの時代の「ツッパリ」ってのは若者の専売特許だったが
今考えて見ると、あの時代の、あんな事は本当のツッパリでも何でもなかったと思う
単なる時代性に伴う大人になるための登竜門みたいなもんで若気の至りだったのだ

確かに強そうな敵を相手にしても引かないってのもツッパリって言えばツッパリだ
しかし当時ツッパリで名を馳せた奴で今でもツッパれてる奴がどれくらいいるのか?

勘違いしちゃいけない、今でも所構わず喧嘩売ったり仕事も、家庭も中途半端で
自己中心で他人に迷惑をかけてるような奴はツッパリじゃなく、ただのバカだ

男が家庭を持って、子供を育て、仕事してたら辛い事や逆風なんていくらでもある

そんな逆風や試練に見舞われた時に倒れないように
突っ張る事が本当のオヤジのツッパリなのだ

男の勲章の歌詞にもあるように「泣きたくなるような つらい時」
「時の重さに流されそうになった時」 「氷のように 冷たい 世間の壁にさえぎられた時」
オヤジはツッパらないといけない

ツッパリながらも、女房や娘のご機嫌も取らないといけないし
上司や、お客様の顔色を窺わなくてはならないのだ 笑!

世の頑張ってるお父さん!男の勲章を熱唱して
地に足着けてツッパリ続けましょうぞ!
ジャンジャン!!


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PRAINS美容室

呉市本通り2-3-4(四ツ道路バス停前) 
(0823-23-7540)

PRAINSホームページ http://prains.jimdo.com/

PRAINSホットペッパービューティー  http://beauty.hotpepper.jp/slnH000288765/?cstt=

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