前回の記事で自分に似合う髪型探しを続けると
「髪型の青い島症候群」に陥り迷宮に陥るという事を書きました
理由として「似合う」という事はあくまで各自の好みの問題であり
その好みは他人から見た視点からの好みも含まれるとも書きました
似合う髪型は一つじゃないし、例えばAとBのスタイルがあって、それらを比べても
どちらが好みかという問題であり決してどちらかが変という事じゃないとも書きました
こう書くと「じゃあ一体何を基準に髪型を決めればいいの?」って
声が聞こえて来そうですね 笑!
僕は約35年の美容人生においてお客様をカウンセリングする際に
「似合うを探すより、なりたい髪型、好きな髪型を教えてください」
と、言います
人は往々にして「なりたい髪型」「好きな髪型」を手に入れると
似合ってると思うものなのです
そこで「なりたい髪型」「好きな髪型」のイメージを
共有するために僕は写真や画像を用います
「なりたい髪型」や「好きな髪型」を口頭だけで
美容師に伝えるという事はとても難しいものです
しかし写真や画像を見ながらカウンセリングを行っているとお客様は
「モデルとは顔が違うから・・・」「髪質が違うから・・・」「歳が・・・」
と、ネガティブな言い訳をされる方が非常に多いです 笑!
しかし安心してください! 僕たち美容師が見ているのはあくまで「髪」の情報であり
ヘアカタログや雑誌に出てるモデルと、お客様の顔を比べているわけじゃないんです
ですから、写真や画像を見せられても、そのヘアスタイルの写真と
全く同じ切り方をお客様にするわけではありません
あくまで、そのスタイルの特徴を掴んでお客様それぞれに落とし込んでいくのです
ヘアスタイルを写真で決める段階でネックになりやすいのが↑の参考データーです
この髪型は丸顔の人には似合うけど、面長の人には似合わないとか
髪の量が少ない人には適しているけど、多い人には適してない・・・っていうアレです
僕もヘアカタログに作品提供していたから自分で言うのも心苦しいのですが
あの参考データーってあながち嘘じゃありませんが、実はテキトーなんですよね 笑!
だからヘアカタログなどの「似合う髪の量・髪質・顔の形」は無視して結構です
僕たち美容師は、お客様の髪の量、長さ、ダメージ具合を含めた髪質や現状を見極めて
お客様の骨格や顔の形、更に言えばライフワークや普段の髪のお手入れ具合などを
総合的に考えて写真と照らし合わせ一番近い雰囲気になるスタイルを提案するんです
写真や画像と髪質や顔の形が違うからと言ってあきらめなくて大丈夫です
そもそもヘアカタログなどの写真と、お客様の髪質や顔の形が違う事は
僕たち美容師にとっては当たり前の事として大前提に考えています
てか、仮に写真のモデルと寸分違えず同じ髪型にしても
そのお客様の持ってる雰囲気でモデルとはイメージはぜんぜん違って当然なんです
あくまでニュアンスを近づけるという事だという事をご理解いただきたいですね!
ジャンジャン!!