僕が思い入れがある昭和の時代に活躍したアーティストや、ヒットした楽曲にスポットを当て
深く掘り下げ、当時の世相や思い出を書き綴るシリーズ「My Music Travel」
昨今、一時の大ブームは去ったような気もしますが
数年前に日本で圧倒的な人気を誇った韓流といわれるK-POP
しかし昭和の時代にも異国から日本に来日して日本デビューを飾り
大ヒット曲を飛ばしたアーティストが沢山いました
そんなアーティストたちの中には今でも日本で活躍している方もいるし
消えて行った人もいるし、鬼籍に入られた人もいる
と、いう事で今回から数回にわたり、そんな異国人歌手の
昭和のヒット曲を取り上げてみたい
尚、登場するアーティストや楽曲は順不同という事で
楽曲の年代順や年齢順という事ではありません
まず最初にご紹介するのは冒頭の写真の女性デュオです
さてさて、誰だかわかりますかな~? 笑!
白い色は恋人の色 / ベッツィ&クリス 1969
作詞・北山修 作曲・加藤和彦
花びらの白い色は 恋人の色 なつかしい白百合は 恋人の色
ふるさとの あの人の あの人の足もとに咲く 白百合の
花びらの白い色は 恋人の色
ふるさとの あの人の あの人の足もとに咲く 白百合の
花びらの白い色は 恋人の色
青空のすんだ色は 初恋の色 どこまでも美しい 初恋の色
ふるさとの あの人と あの人と肩並べ見た あの時の
青空の澄んだ色は 初恋の色
ふるさとの あの人と あの人と肩並べ見た あの時の
青空の澄んだ色は 初恋の色
夕やけの赤い色は 想い出の色 涙でゆれていた 想い出の色
ふるさとの あの人の あの人のうるんでいた ひとみにうつる
夕やけの赤い色は 想い出の色 想い出の色 想い出の色
ふるさとの あの人の あの人のうるんでいた ひとみにうつる
夕やけの赤い色は 想い出の色 想い出の色 想い出の色
1969年(昭和44年)から1973年(昭和48年)まで日本で活動した
アメリカ出身の女性フォークソングデュオ「ベッティ&クリス」の二人
1969年にサウンズ・オブ・ヤング・ハワイのメンバーとして来日し
スカウトされて、この「白い色は恋人の色」でデビューした
ザ・フォーク・クルセダーズのメンバーだった北山修氏と加藤和彦氏が曲を手掛け
1970年のオリコン年間ヒットチャートで11位を記録している
ギターを弾くのがクリスで、メインボーカルがベッティだが
二人の美しいハーモニーが特徴のデュオだった
ベッティ&クリスが来日してから、約半世紀が経とうとしていますが
今でもお二人ともご健在で、ご出身地であるハワイにおられるようですね
ベッツィーさんは今も主にハワイを拠点としてジャズ、ポップス歌手として活躍中です
2006年にはNHK「思い出のメロディー」にベッツィさんが娘さんと一緒に
ハワイから実際に駆けつけ娘のエマさんと一緒に「白い色は恋人の色」を歌われたそうです
片やクリスさんは現在ハワイで先生をしていて歌う事からは一切身を引いているそうです
ベッティ&クリスが日本デビューした頃、僕は小学校に入学した頃ですから
鮮明な記憶はありませんが、この「白い色は恋人の色」は今でも耳に残っています
切なくなるような詩や、メロディーも懐かしく思うし名曲と言っていいと思いますね!
さて、お次は・・・
ナオミの夢 / ヘドバとダビデ 1971
訳詞・片桐和子 作曲・デビッド・クリボシェ
ひとり見る夢は すばらしい君の 踊るその姿
僕の胸にナオミ ナオミ Come back to me.
僕はさけびたい なつかしい君の やさしいその名前
世界中にナオミ ナオミ Come back to me.
そのまま消えずに ナオミ 夢でもいいから
も一度愛して ナオミ 君が欲しい
かすかに聞こえる 風のささやきも 窓辺にさびしく
君を呼ぶよ ナオミ ナオミ Come back to me.
君を呼ぶよ ナオミ ナオミ Come back to me.
夜は消えてゆき 朝のおとずれに 空は燃えあがる
君はどこに ナオミ ナオミ Come back to me.
君はどこに ナオミ ナオミ Come back to me.
そのまま消えずに ナオミ 夢でもいいから
も一度愛して ナオミ 君が欲しい
も一度愛して ナオミ 君が欲しい
ひとり見る夢は すばらしい君の 踊るその姿
僕の胸にナオミ ナオミ Come back to me.
僕の胸にナオミ ナオミ Come back to me.
僕はさけびたい なつかしい君の やさしいその名前
世界中にナオミ ナオミ Come back to me.
世界中にナオミ ナオミ Come back to me.
世界中にナオミ ナオミ Come back
世界中にナオミ ナオミ Come back to me.
世界中にナオミ ナオミ Come back to me.
ヘドバとダビデはイスラエル出身の男女デュオ
「ナオミの夢」は1971年(昭和46年)に発売されました
原題はAni Holem Al Naomi で、イスラエルのヘブライ語で
I Dream of Naomi という意味だそうです
もともとはイスラエルのコーヒーのCMソングとして制作されたそうですが
あまりにも出来が良かったので1970年の第1回東京国際歌謡音楽祭に
参加してみたところ、見事にグランプリに輝いたのです
グランプリになったという事でヘドバとダビデが日本に滞在していた僅か1週間で
日本語歌詞が付けられレコーディングして翌年「ナオミの夢」としてリリースされました
いや~ 今聴いてもカッコいい曲ですよね~!
しかし僕は大きな勘違いをしていた
タイトルにある「ナオミ」というのは日本人女性の名前の事だと今の今まで思ってたんですが
記事を書く上で調べていると、どうやら日本人女性の名前ではないようです
「ナオミ」というのは旧約聖書にも登場する欧米ではポピュラーな女性の名前で
ヘブライ語で「幸せ」や「和み」を意味するんだそうです
正式には「ネオミ」と発音するんだそうですが曲のタイトルが
「ネオミの夢」だったらイメージもずいぶん違いますよね
で、現在のヘドバとダビデですが、男性のダビデは1999年に麻薬中毒死したそうです
女性のヘドバは現在医師と結婚してアメリカのビバリーヒルズに住まれているそうで
今でも音楽活動を続けておられるようです
ヘドバさんは2015年に放送されたNHKの「思い出のメロディー」に出演され
ダビデ役を山川恵介さんが勤められ「ヘドバと恵介」という名義で
「ナオミの夢」が披露されたようです
いや~ 今回紹介した2曲は昨今流行のK-POPと比べると物凄くアナログ感満載ですが
個人的には、やはり昭和の異国人歌手の方が味があるように思いますね!
と、いう事で次回もこうご期待! ジャンジャン!!