先日「48年前の申年」という記事を書くのに子供の頃集めてた古い記念切手のアルバムを引っ張り出した
古いアルバムを眺めていると遠い昔の昭和のあの頃が思い出され少々センチな気持ちになった 笑!
今から約45年くらい前のセピア色の時代の話だ
今ではもう記念切手の収集はしていないが、それでも僕は店にご来店下さったお客様への
お礼のハガキを書く関係で今でも時々あえて記念切手を購入している
昨今メールやラインの普及で昭和の時代に比べて手紙を書く習慣は激減した
遠い昔の青い時代にドキドキしながら書いたり読んだりした
Love Letterという言葉も今や死語に近い 笑!
ともあれ手紙を書く習慣が減れば必然的に切手の需要も減るという事だ
しかし今でも手紙を書く人がまったくいないわけではあるまい
そんな情緒溢れる手紙人にとって馴染みのある切手と言えば普通郵便切手だろう
普通郵便切手は記念切手と違っていつでも郵便局に行けば購入する事が出来る
僕の記憶では僕が切手の収集を始めた昭和40年代初期頃の郵便代は
ハガキが7円、封書が15円だったと記憶している
その後ハガキが10円、封書が20円になった頃までは覚えている
それらの切手の絵柄は今でも覚えているし実際に切手アルバムの中にもある
そんな事を考えている時、フト一つの疑問が頭に浮かんだ
ーあの頃の普通郵便切手のデザインと今の普通郵便切手はどれくらい替ったんじゃろうか?
そう思った僕は郵便局に行って取りあえず10円未満の切手を全種類購入してみた
まずは現在の普通郵便切手で最も安価な1円切手を比べてみよう
な、な、何とあれから45年も経つのに1円切手は基本的なデザインは変わっていなかった
てか、超恥ずかしい話だが僕はこの1円切手に使われている肖像写真の人は
この記事を書くのに調べるまで幕臣だった勝海舟かと思い込んでいた 笑!
「いや~ 勝海舟変わってないね~」
「えっ?この人伊藤博文でしょ?」
いや~思い込みってのは酷いですな~ ウチのスタッフとの馬鹿者同士の会話です 笑!
実はこの方、日本郵政の父と言われる前島密氏だったんですよね~
てか、維新後の晩年の勝さんに似てません? 笑!
写真は左から古い順に並べてあります、一番右が現在の1円切手です
よ~く見るとインクの色や文字の場所や大きさが違いますよね
ちなみに記事冒頭の1円切手のシートは当時物です! 笑!
当時2円切手は秋田犬だったが現在はエゾユキウサギになっていた
昨今消費税の関係でハガキの郵便代は50円+2円だから
この2円切手は案外需要が高いんじゃなかろうか?
当時3円切手はホトトギスだったが現在はシマリスになっていた
ホトトギスは年代によって色が違いますね
4円切手は当時ベニオキナエビスっていう東シナ海の巻貝だったが
現在4円切手というのは存在していなかった
5円切手は当時オシドリだったがいつ頃からか白鳥に代った
で、現在はニホンザルになっていた
当時6円切手は植物のナンテンだったが現在6円切手は存在していない
そうそう!当時ハガキの郵便代が7円だったから7円切手のこの金魚の切手は馴染み深かった
暑中お見舞いのハガキに貼られた消印の押された金魚の切手は
何とも言えず季節感にも合って情緒を感じましたね~
7円切手も途中で印刷の色目が変わったんですよね
ちなみに7円切手も現在では存在していません
1952年に発行されたらしい8円切手のカモシカ
今では8円切手も存在しません
ちなみになぜか当時から9円切手ってのはなかったんですよね
こうして40数年前と現代の普通郵便切手を比べてみましたが
これらの切手は人々の日常の生活において普通に使われていた切手なんですよね
個人的には日常品故、ノスタルジーを感じます
と、言う事で次回は10円以上の切手を区切りながら比べてみようと思います
乞うご期待! ジャンジャン!!
おまけ
たぶん僕が現在所有する普通郵便切手で一番古いと思われる切手です
「円」ではなく「銭」ですぞ!
僕は銭という単位はよくわかりませんが5銭というのが1円の半分なんだろうか?
てか、肖像画は2銭切手の方が元長州藩士で後に大日本帝国陸軍の大将を務め
乃木将軍と称され明治天皇の後を追って殉死された乃木希典氏です
5銭切手の方が元薩摩藩士で後に大日本帝国海軍の元帥海軍大将を務め
日露戦争においては「陸の乃木、海の東郷」と称された東郷 平八郎氏ですね
切手に描かれた菊の御紋が当時を偲ばせますよね
これらの切手は僕が子供の頃に祖父母宅のタンスから出てきたと記憶しています