2月8日月曜日 天気 曇り時々晴れ 大潮
さてさて、先日の某(それがし)のお休みでござりまするが
前週のゴルフにおいてOBを連発した某はショックから立ち直れず(嘘です、笑!)
今週はゴルフをお休みにして今年の初陣となるチヌ家との戦に挑んで参りました
例年丑月(2月)の瀬戸内海は一年で最も水温が低くチヌ家も最も活性が低い月で御座いまする
しかしチヌ家の活性が低いという事は餌取りとなる雑魚も活性が低いという事でござる
チヌ家の侍が当れば御重役や譜代側近の大物に出会う確率も高い
そんな敵の大物を狙ってイチかバチの戦に挑んだのでござるが朝の戦前に予期せぬ事態が起きる
当日は満潮が10時という事で満ち潮に分がある戦場に遅くとも8時には入る手筈でござった
満ちを2時間、潮止まりを経て下げを2時間と計4時間の戦の予定でござった
しかし何という事か、出がけに見ていたPGAツアーのウェイストマネジメント フェニックスオープンで
日本男子の松山英樹殿がリッキー・ファウラー殿と死闘の末プレーオフに突入してしまったではないか!
これを見逃しては日本男子の風上にも置けぬという事で最後まで見てしまったのだ
おかげで出陣が2時間も遅くなって本命の上げ潮が戦えなくなった
さながら関ヶ原の合戦の折の徳川秀忠軍と真田親子の様相か・・・ 笑!
しかし以て松山殿はよく戦った、松山殿おめでとうございまする!
と、言う事で松山殿に刺激を受けた某は気を引き締めて戦場に向かったのでありまする
当日天気は晴れたり曇ったりという感じでござったが冬の季節風が強かった
普段は池のような呉湾においても湾外は三角波が立ってサラシが出来ている始末
しかしこの時期は案外湾外より比較的水温が安定している湾内に分がある事も少なくない
しかも風は湾内方向に向いて吹いているから湾内で戦をするには追い風となる
チヌ家をおびき寄せる巻き餌を投げるのに向かい風だったら
狙った所に巻き餌を投げ難いし某が風で撒き餌を浴びてしまう 笑!
そんな状況で某は湾内に陣を敷き手を変え品を変えチヌ家をおびき出そうとするのでござるが
一向に刺し餌に変化がないまま刻々と時だけが過ぎる
やはり状況は某の予測通りでござる、餌取りの雑魚もいないが本命も活性が低い
ここで某は最後の手段を使って賭けに出る
通常フカセは巻き餌を撒いて敵を浮かせて戦うというのが常道でござるが
某は重いオモリを使って差し餌を一気に海底に沈め底に這わせる作戦に出る
敵は活性が低いから海底付近に潜んであまり動いていないと思われるからだ
それでも敵は気配さえ見せず只々波の音だけが流れる
ーこりゃ~苦戦するとは思うとったがボウズは覚悟じゃの~・・・
と、その時道糸でアタリを取っていた某の手は微妙な反応を感じた
ーん?!
敵は活性が低い、急いては事をし損じる・・・
そう言い聞かせ少しタメて合わせを入れる
「乗った!間違いない、これはチヌ家の武士じゃ!」
乗ったはいいが手応えからはさほど大物でない事はわかる
それでも今年初めての戦で初めての戦果でござる
絶対にバラせないと慎重にやり取りをする某
敵は銀鱗が美しいチヌ家の若武者でござった!
合せのタイミングを遅らせたためか針を吞み込んではいないが
針は敵のカンヌキではなく喉元に刺さっていた
「討ち取ったり~~!」
計測すると敵は37cmという中堅どころだったが粘って仕留めた敵に喜びはひとしおでござる
個人的には乗っ込み期の40cmクラスより価値があると思いまする
と、言う事だが当日は辺りに誰もいなかったから敵は記念撮影を済ますと敵陣に帰してやった
「一度は死んだも同然のそなたの命
そなたが成長して50cmを超えた時もう一度相まみえようぞ!」
ジャンジャン!!