SNOB 30周年記念パーティー&ヘアーショー
LOVELAB
日時 2016・10・16(日) 開場 17:30 開演 16;00
場所 NTTクレドホール
チケット 5000円
僕のミヤニシ時代の先輩であり当時から現在に至るまでお世話になってる
城戸君が営むSNOBの30周年記念パーティーが行われます
パーティーは飲食付きで日本美容界のカリスマ美容師の第一人者である
東京「BOY」の茂木さんのステージやSNOBのヘアーショーも行われるそうです
チケットはまだ若干数残りがあるそうです
と、言う事ですが以前の「自分のルーツを辿ってみる」の記事の文中で1985年に
当時ミヤニシで働いていた僕と先輩の城戸君が美容専門誌「しんびよう」に
作品提供をしたという事を書いた
モデルの撮影は当時東京青山にあった新美容出版本社にて行われた
宮西先生の配慮で僕達は栄誉な機会を与えて頂いたという事なのだが
その作品は翌年1986年に出版された「しんびようヘアカタログ ’86春夏」号に掲載された
ー そう言やあ あん時のヘアカタログってどっかにあったよの~・・・
と、いう事で探してみたんだけど ありましたぞ!
開かずの戸棚(笑)の中にその雑誌は埃を被って保管されてました
全国の美容師さんにとって「しんびよう」はお馴染みの美容専門誌として認知されてますが
しんびようは一般の本屋さんには置いてない?ので一般的にはあまり知られてないかも知れませんね~
昨今美容専門誌も多種多様になりましたが「しんびよう」は
美容専門誌の老舗雑誌の一つなんですよね
一般ファッション誌におけるヘアー特集ってのは今ではお馴染みの人気企画ですが
プロの目から見て更には自分のこれまでの経験上で言うと
一般紙系列の「それ」と美容専門誌の「それ」は多少ニュアンスが違うんですよね
一般紙はあくまで一般女性が好きそうな言うなればベタな作品が多いのに対し
美容専門誌は美容師向けに個性的でデザイン性が強い物が多い傾向にある
特殊な職種の人じゃないと「そんな髪型誰がやるん?」みたいな個性的な物も多い
まあそれでもヘアカタログに関しては美容室に置いてお客様に見てもらうという趣旨だから
美容専門誌が出版する雑誌としてはベタな、所謂「一般受けする」作品が多いとも言えるでしょうね
と、いう事ですが僕も正直な所↑の「しんびようヘアカタログ ’86春夏」を見るのは約30年ぶりだった
「しんびようヘアカタログ ’86春夏」は女性ヘアカタログと男性ヘアカタログ
更には美容師向けに技術解説書と3冊の本がケースに入っていて何と定価が4000円!
30年前の4000円のヘアカタログってのが恐ろしい 笑!
と、いう事で僕はパンドラの箱を開けるように恐る恐る表紙を捲ってみた・・・
1986年と言えば今から30年前の事です
1986年という時代はバブル時代が始まる直前頃という時代だった
ヘアカタログ見開きには「伸ばし盛りはオンナ盛り」という見出しと共に
「ねぇ、私の髪ちょっぴり伸びちゃったんだけど、あんまり短くしたくないのネ。
このぐらいの長さで、私に似合うヘアスタイル、考えてくれないかなぁ・・・。」
と、綴られている
表紙モデルの女性もそうですが、このヘアカタログに掲載されている写真の
モデルさんの殆ど全員が現在では40代後半から50代半ばになってらっしゃるでしょう
パラパラとページを捲って各作品を見てみると否が応でも時代性を感じますな~
と、いう事ですが、先ずは僕が尊敬する広島が生んだカリスマ美容師、現SNOB代表の
城戸和男氏が25歳の時に初めてメディアに登場した作品を見てみましょう! 笑!
「うっひゃ~~~!」
今を時めく広島美容界、いや、日本の美容界を代表するカリスマ美容師の一人である
SNOB城戸和男大先生が初めて公のメディアに作品提供したのが
僕の記憶ではたぶん↑これです!
日本の美容の歴史を語る上でも大変貴重な資料ですぞ!
それにしてもモデルが超美形ですな~ 誰だったんだろう? 爆!
ちなみにメイクは新美容さんが用意下さった川口拡秀さんという方が担当して下さった
僕の記憶ではこの時のしんびようさんから与えられたテーマは「2WAY」だったと思う
同じスタイルベースで表情が違う2パターンで表現するって事だったと思う
左の写真に置いて城戸氏は
「やや長めのマッシュルームカット
ノーテンションでカットしフェースラインやネープラインを
ラフでソフトになタッチに仕上げてるのがポイント
いま流行のかつらをイメージに、それらしく見えるようにカットしています
ベースはボブ、そしてちょっと長めのスタイルがヤングにウケています」
とコメントされている!
てか、いま流行のかつら・・・ってあの当時かつらが流行っていたのか?知らなかったな~ 笑!
それはカー君がコンテストで創って最優秀賞に輝いた質感だったって事じゃなかったのかな~
ヤングにウケています・・・って言葉の表現が思いっきり「昭和」だな~ 爆!
アレンジバージョンのコメントは↑のように語られております
てか、僕的にはこの辺りの「らしさ」に城戸和男という美容師の原点・真骨頂を見るような気がします
時代性における作品の完成度や良し悪しは別にしてあの当時ストレートアイロンを使って
こんな質感を思い付くような美容師なんていなかった
そこが城戸和男が城戸和男である所以なんだと彼を見続けてきた僕は思います
「またしても うひゃ~!」
こちらが当時美容師歴4年だった22歳の僕が最初にメディアに提供した作品だった
確かこの時、僕に課せられたテーマは「小物を使ってのアレンジ」だったと記憶している
と、いう事で僕はバンダナを使ってのアレンジをする事にした
なぜか僕の作品はモノクロ写真だったがSEMI-LONGの1ページ目に載せて頂き
「小物を使うと ほら、こんなにもヘアスタイルが楽しくなる」
って見出しまで付けて頂いていた
ちなみにモデルは高校を卒業したばかりの僕の友人の妹さんだった
僕は技術解説にこんな↑事を話したようだ
更には僕の作品に対してはケネスの店という美容室の加賀裕章さんと言う方がコメントを下さってる
この春は、ショートでもロングでも全体的に丸みを強調していきたい
そのためにはワンレングスになるラインを刈り上げとの組み合わせで強めに表現したい
男女長短にかかわらず、おわん状を土台としてちょっとハードなパーマをかけてみたい
(中略)
これまでの毛先を逃していたパーマを、もっとウエーブを強調するという事です
とにかくこの”ウエーブ”がおもしろい
この時代は1980年に始まった「聖子ちゃんカット」の流行がそろそろ終わりという時代で
キョンキョンやチェッカーズが時代を牽引して流行の髪型も大きくモード系へと変わり始めた時代だった
眉が完全に隠れる長めで重い”前髪命”だった女性もバングを短くし始めた
80年代初期頃の若い女性は少しでも前髪が短くなったら泣いてましたからな~ 笑!
それだけ当時の日本の若い女性はまだまだ保守的だったという事です
80年代初期までの女性のヘアースタイルには「刈り上げ」という概念がなかった
僕がロンドンのヴィダルサッスーンに行った1984年にはすでにロンドンの女性は
オデコが出るくらい短い前髪にツーブロックで被せたネープやサイドを刈り上げていた
それを見た僕は日本はロンドンと比べるとだいぶ遅れていると感じた
当時日本の若い女性の8割くらいはハイレイヤーでサイドを流す「聖子ちゃんカット」でしたからね
そんなロンドン発のモードが約2年遅れで日本に上陸した
日本の女性の概念を変えたのは僕的にはやはりキョンキョンだったと思う
それともう一人言うなら当時日本の飛んだ女性NO1だったアン・ルイスさんだったと思う
まあキョンキョンやアンさんはあのルックスですからね~ 何やっても様にもなった
が、一般女性の中には少なからず鳳 啓助(おおとり けいすけ)になった女性もいましたがね~ 笑!
でもこうして当時のヘアカタログを見ると日本美容界の時代性も感じるし自分の未熟さも感じざる得ない
しかしこれも時代性であり、このカタログに掲載されている作品が当時の最先端だったのだ
そしてこういった時代を経て今のモードがあるという事です
「歴史の中に現代を生きるためのヒントがある」
何事もそうなんじゃないかな~!? ジャンジャン!!
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