先日の月曜日のお休みは雨という事で、前日にバルト11で観た
ボヘミアン・ラプソディに続いて、現在呉で話題になってるドキュメンタリー映画
「ぼけますから、よろしくお願いします。」を呉ポポロシアターで朝から観てきた
平成最後の年になった今年の呉は春に公開された映画「孤狼の血」や
夏のTBSドラマ「この世界の片隅に」など全国の話題に事欠かない年になった
「ぼけますから、よろしくお願いします。」は呉出身の信友直子監督が呉に住む
認知症の母親と母を介護する父親の日常を撮影した1200日間の記録映画
孤狼の血や、この世界の片隅にに比べると趣旨も違うし今の所
全国的にも認知度は低いとは思うがご当地呉では話題になってる
個人的にも現在母が認知症になってるし地元の映画なので
興味があったし、観ておこうと思ったんですよね
広島県呉市で生まれ育った「ぼけますから、よろしくお願いします。」の監督
信友直子さんは東京在住のドキュメンタリー制作に携わる映像ディレクター
結婚もせず仕事に没頭する一人娘をご両親は呉で見守っておられる
そんな直子さんは45歳の時に乳がんを発症する
悲観にくれる娘をユーモアたっぷりの愛情で支えるお母さん
その母の助けにより人生最大の危機を乗り越えた直子さんは2001年から
大正9年生まれの父、昭和2年生まれの母をビデオカメラで撮り始めた
直子さんがお母さんの異変に気付いたのは5年前
人一倍気丈で明るく、働き者だったお母さんは認知症と診断される・・・
現在、上映劇場も全国的に増えているようで観客動員数も順調との事
特に広島が好調で、、呉のポポロシアターでは、およそ200席が埋まり
補助席を出したのは2017年1月公開の「この世界の片隅に」以来との事だそうです
「故郷の広島・呉での公開を自分でもすごく楽しみにしていました
劇場に入りきれないほどのたくさんの方にこんなにとても温かく迎えていただき
呉市出身者としてこんなにうれしいことはありません
客席の方の熱量もすごく感じて感無量でした
呉の初日には、父が見に行きたいと言い出したので連れて行きました
呉で1館しかない映画館なのですが209席の映画館に240人以上の人が
来てくださって、椅子を並べての大盛況でした
その感謝の気持ちを伝えるために、サプライズで客席から
父を引っ張り出して舞台あいさつをしてもらいました・・・」
と、信友直子監督は喜びのコメントを寄せました
現在世の中では高齢者の認知症は社会問題になっている
その事は僕も知っていたが、どこか他人事だと思ってた節がある
昭和12年生まれの父も、昭和9年生まれの母も年齢の割にはしっかりしていた
そう、ちょうど1年前までは・・・
野良仕事をしてる最中に母は誤って3mくらいの斜面から転落し
首の骨を折って入院した4日目から話す内容がおかしくなった
これが母の認知症の始まりだった
現在母は施設に入居していて僕は毎週面会に行くが症状が良くなる気配はない
僕も「その立場」になって初めて色んな事を実感する
過去を顧みて後悔しても現実は変わらない
現実として今を受け止めるしかないのだ
確かに「ぼけますから、よろしくお願いします。」は
よく出来たドキュメンタリー映画だと思う
主人公の老夫婦はウチからわりと近くに住まわれているようだし
呉の方だから夫婦が話すコテコテの呉弁も親近感を感じる
てか、監督でもあり老夫婦の娘さんでもある呉出身の信友直子さんの
プロフィールを見てみると、昭和36年生まれの57歳となっている
と、いう事はおそらく僕より2学年か3学年上だという事だが
老夫婦の住まいからして和庄中か、片山中のような気がする
大学は東京大学という事だが、どこかで見たような気がするんですよね~
もしかしたらミヤニシの頃のお客さんだったんだろうか?
しかし、僕は観る前から、ある程度の内容の予想は出来ていた
事の発端の詳細は違えど認知症の高齢者を
抱えている人たちの現状は似たようなもんだ
僕は「ぼけますから、よろしくお願いします」を現在リアルに体験してる
それより約30年後に訪れるであろう自分や妻の老後の事が頭によぎる
映画を観た日の夕食時に僕は娘の万凛に言った
「お父さんも30年後に、ぼけますから、よろしくお願いします。」
「そんな事言われても知らんわいね~ 冗談じゃないよね~・・・」
これ、娘の言葉ではなく会話を聞いてた大明神様から出た言葉
なんだかな~・・・ (笑)
ジャンジャン!!
映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」予告編
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