セ・リーグ3連覇を果たし、34年ぶりの日本一を目指したカープだが
ソフトバンクに圧倒され悲願の日本一とはならなかった
僕はシリーズ前の個人予想でソフトバンクが有利と書いたがカープが日本一になるには
地元開幕の2試合を連勝、敵地3連戦で最低でも3連敗しない事とも書いた
しかしカープは両方の条件を満たす事が出来ず僕の予想通りになってしまった
日本シリーズ敗退が決まった緒方監督は「力の差は感じなかった」とコメントした
あくまで僕の見立てだが確かにレギュラーで出たカープの選手と
ソフトバンクのレギュラーを比べると個人個人に技術的には差はないと思う
しかしカープはセ・リーグでは選手層が厚いと言われるが
ソフトバンクと比べるとブルペンを含め投手陣や控え選手の質と量に劣る
今季ソフトバンクは絶対的守護神のサファテが離脱していたし
内川、今宮は故障上がりでシリーズ中も何人かケガ人も出た
対して今シリーズのカープはベストメンバーで戦ったのだ
チーム力には雲泥の差があると感じたし、実際に力の差はあったのだ
僕はこの差は監督を筆頭に首脳陣、更には選手の経験不足だと感じた
昨年も日本一になり、日本シリーズ出場常連のソフトバンクと
チームの誰もが日本一の経験がないカープとの経験の差が出た
更に言えばソフトバンクはパ・リーグ2位から下克上で
上がって来たチームで失うものは何もない
逆にカープはセ・リーグの3年連続の王者でファンの為にも今年こそはの思いが強い
引退を決めたカープの精神的支柱だった新井の為にもとの思いも強かった
それが流れを掴めないままプレッシャーになったのではなかろうか
短期決戦に弱いと言われる緒方監督だが確かに少しは成長の跡は見られた
まあシリーズの勝ち負けの数で言えば一昨年の日ハムの時より悪いのだが(笑)
しかしシリーズを通して見ると、まだまだ経験不足・研究不足・判断不足だと感じる
ヤクルト時代の野村克也さんや、中日時代の落合博満さん
来年から3度目の巨人の指揮を執る原監督と比べると足元にも及ばない
緒方監督は常々目指す野球は投手力を含めた守り勝つ野球と公言している
しかし誰が見ても、この3年のカープの戦いは打ち勝っての3連覇だ
確かに今シリーズで投げた投手は想像してたよりはよく投げたと思う
だが悲しいかな九里、野村の両先発は4回3失点級のピッチャーだ
彼らを短期決戦のシリーズで先発起用させなければならない
投手陣の台所事情は苦しい
だからカープは「逆転のカープ」と言われるような試合運びになるのだ
ペナントレースのセ・リーグ相手ならそれでも打線の粘りで逆転勝ちできたが
プレッシャーのかかるシリーズでの実力者ソフトバンクはそうは問屋が卸さない
初戦の引き分けもそうだし、3戦目の驚異の追い上げも
セ・リーグ相手ならひっくり返せたと思う
5戦目の延長サヨナラ負けもリードしたまま試合を終えてただろう
しかしカープは先日のドラフトで現有戦力の底上げに自信があるのか
即戦力投手をほぼ指名しなかった
来季の先発ローテーションは順当なら大瀬良・ジョンソンは確定だろうが
カープ先発陣は2年続けて活躍できないのでどうなるかはわからない
たぶんトレードもないだろうから来期は若手の中村 祐太や
高橋 昂也辺りが独り立ちしないと苦しい
それと、アドゥワ 誠は先発で使った方がいいのではなかろうか
岡田 明丈は第2先発が出来る中継ぎが妥当だと思う
守護神は今の状態で判断するとフランスアだと思うけどな~
まあ2軍投手コーチだった佐々岡が来期は1軍に上がるようだから
それだけは救いだし彼の手腕に期待したい
緒方監督が何と言おうと現在のカープは打力中心の攻撃型のチームだ
タナ・キク・マルを中心に足を絡ませた多彩な攻撃でチャンスを作り
丸、誠也、松山の中軸が走者を帰し、下位打線で畳みかけるのが信条だ
守りもセンターラインを中心に鉄壁の外野陣を誇っている
しかしタナ・キク・マルも攻守ともペナントレースのような仕事が出来なかった
特に去就が注目される丸のシーズン終盤からの絶不調は痛かった
俊足の田中、野間、阿部も完璧に足を封じられた
得意技が決まらなければ焦りが出るし、それは守備にも影響した
松山、バティスタ、メヒアの守乱は想定内だがセンターラインも
考えられないような致命的なミスが出るし、その隙を王者ソフトバンクは見逃さない
逆にソフトバンクはキャッチャー甲斐を中心に鉄壁の守りを見せて本塁を死守
相手をナメてた3塁コーチャー玉木の判断ミスのエラーも超痛かった
昨年まで3塁コーチャーを務めた現ヤクルトの河田なら回していただろうか?
どう考えてもギャンブルする場面じゃなかったと思うのだが
玉木コーチは来季2軍降格となったがこの判断が原因なのか? (笑)
てか、これらの事を考えると「カープの野球が出来なかった・・・」じゃなく
させてもらえなかったのだ、言い方を変えれば自滅とも言える
カープが目指す野球を一段高いレベルで相手にやられてしまったのだ
これらを監督が「力の差は感じなかった」って言うのはおかしな話だ
昨今、カープの攻守の要である丸の去就が注目されてますが
僕的には同じくFAだった松山が残留したのは大きい
松山と5番ファーストを争うバティスタ、メヒアの両外国人もまだまだ力不足
守れない、走れない、同じパターンでボール球振っての三振がやたら目立つ
打率が230でホームラン20本なら要らない
まあ年俸や実績は違うとは言えソフトバンクのデスパイネや
グラシアルと比べると打席での期待感は雲泥の差
松山も走守は似たようなもんですが打撃の期待度は全然高い
今年は初の規定打席到達で3割もクリアした
来期はサード・ファーストが守れる外国人を補強してもいいんじゃなかろうか?
内野守備に難のある西川は外野へのコンバートも在り得ると思う
サードが安部だけ(小窪は論外、笑)というのも不安がありますからね~
後は今シーズン急成長した野間のバッティングがどれだけ伸びるかも重要でしょう
それにしてもセ・リーグはパ・リーグに比べると相対的に弱いね~
まあそこには色んな原因があるんでしょうが僕は一つにDH制の違いがあると思う
打力のないピッチャーの替わりに打撃のスペシャリストが入るDH制
今や国際試合も全てDH制なんだからセ・リーグも
古い拘りを捨てて導入すべきだと思いますがね~
さて、来期のカープですが僕が危惧するのは来期カープは燃え尽き症候群になって
モチベーションが上がらないチームになるんじゃないかという不安がある
新井が去り、丸がFA移籍するとチームは盛り下がる
更には来年には、菊池、會澤、野村、再来年には田中とレギュラークラスのFAが続く
まあ野村は手を上げる球団があればどこへでも行けばいいと思いますがね(笑)
来季セ・リーグは巨人・原、阪神・矢野、中日・与田と監督が代わる
実績がある、原巨人は必ず出て来るし、阪神も不気味だ
現在のカープブームは異常だし、ブームはいつか必ず去るのが世の常
チームが弱くなればファンも潮が引くというのが広島県人の特徴でもある
まあ、そうならない事を願ってますけどね (笑)
ジャンジャン!!
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