俺たちの旅、最終日
僕達が立ち寄ったのは今回の旅の行程で僕個人がどうしても行きたいとリクエストした
愛媛県宇和島市にある宇和島城でした
当ブログをご愛読下さってる方はよく御存じだと思いますが
僕は大の歴史好きであり若い頃から”城巡り”をする事が好きだった
20代の頃は結婚前の大明神様とも何度か城巡りに行った事もある
結婚して子供が出来て店を開業し、城巡りには殆ど行く事はなくなってましたが
昨今はツーリングや家族旅行で訪れた先に城があれば出来るだけ見に行くようになった
歴史を知る事で現在を生きる上でのヒントになる事も多いし
何はともあれ僕は歴史にロマンを感じるんですよね
僕は歴史好きと言っても戦国時代や幕末などの激動期が特に好きなんですが
事、戦国武将の中で誰が一番好きかと言われたら仙台藩祖の伊達正宗公なんですよ
で、この伊予宇和島藩は伊達正宗公の長子である伊達秀宗公が藩祖になるんですよね
しかし伊達家と言えば仙台であり、なぜ正宗公の長子である秀宗公が
仙台藩を継がずに遠い伊予に居城を構えるようになったのか?
まあその事に付いては諸説あるのですが秀宗公は側室との間に出来た子供だったからという説と
秀宗公は豊臣秀吉公に”秀”の字を貰う程可愛がられていたから徳川将軍家が
一時は豊臣姓まで賜った秀宗公は仙台藩主にふさわしくないと判断したという説があります
ま、その事が秀宗公にとって幸か不幸かはわかりませんが、途中血統が絶えましたが
仙台藩伊達主家から養子を迎え入れ伊予宇和島藩伊達家は幕末まで宇和島藩主として
何とか続いたのだから正解だったのかも知れませんな~
で、幕末~明治維新の伊予伊達家ですが七代藩主伊達宗紀(むねただ)公は
江戸後期から明治の激動の時代を生き抜き百歳の長寿を全うした殿様です
厳しい倹約と殖産振興を進め大坂商人からの借金を
整理(無利息二百年払い)にすることで藩財政を好転させました
またシーボルトの高弟二宮敬作に命じて領内の医療を改革した
農業技術を革新するなど領民を大切にした名君です
国事斡旋にも活躍しました
なかなか男子に恵まれず親戚の幕臣山口家から養子(五代村候の曾孫)を迎え
次期藩主としたのが八代宗城(むねなり)公です
隠居後は春山と号し隠居所に天赦園を造るときは宗紀を慕う領民が作庭の手伝いを買って出ました
能書家としても有名でした
で、幕末期に活躍した有名な八代伊達宗城公ですが宗城公は幕末激動の時代にあって
福井藩松平春嶽公、土佐藩山内容堂公、薩摩藩島津斉彬公・久光公らと
協働(幕末四賢侯)して維新に貢献した殿様です
宗城公は若い頃は水戸藩主徳川斉昭公に心酔する尊皇攘夷派でしたが
のちに開国論者に転、国事に奔走しました
次期将軍に水戸藩の一橋慶喜公を推す一橋派大名であったために
南紀派(和歌山藩の徳川慶福公を推す)の大老井伊直弼の圧力によって隠居させられました
桜田門外での井伊暗殺後は幕府の公武合体政策に協力し
勅命(天皇の命令)で京都に上りその後も何度も上京し国事斡旋に尽力しました
伊予宇和島10万石の宇和島城は現存12天守の一つであり江戸時代の姿が残る城です
弘前城(青森)・松本城(長野)・丸岡城(福井)・犬山城(岐阜)・彦根城(滋賀)・姫路城(兵庫)
備中松山城(岡山)・松江城(島根)・丸亀城(香川)・松山城(愛媛)・宇和島城(愛媛)・高知城(高知)
が、現存12天守の城ですが四国には実に4つも現存天守が残っているんですよね
太字は僕がこれまで訪ねた現存12天守ですが死ぬまでには全て制覇したいですな~ 笑!
と、言う事で歴史のお勉強はこの辺りにしますが(笑)独眼竜として有名な
仙台藩祖、伊達正宗公の譜系が遠く離れた伊予宇和島には脈々と流れていたんですよね
この後僕達は宇和島からバイパスに乗って松山に向かいます
旅もいよいよ大詰めです
僕達が、この旅最後に立ち寄ったのは確か昨年だったか、一昨年だったか
家族旅行で松山に来た時にも立ち寄ったレストア ヒストリックカー専門店
ロフトガレージ・オートシローでした
オートシローはダットサンやプリンスなど主に1960年代の国産車の
販売や修理・レストアを得意にするショップです
オートシロー2代目オーナーは30台半ばという若さですが
今時の若者には珍しい本物の旧車マニアです
先日僕達、呉オールドモータースクラブが主催した
”第5回呉オールドモータースミーティング”にも遥々松山から馳せ参じてくれた
その時のお礼もあったし、クラブ代表の尾崎を紹介しておこうとも思ったんです
松山でも僕達のようなクラッシックカーのイベントが開催されているんです
もちろんオートシローもイベントや企画に参加してる
何事も横の繋がりを持ち、情報交換するという事は大事な事ですからね~
オートシローの2階には洋服・雑貨を扱う”ルーツ”というお店があります
ルーツのオーナーもダットサンスポーツに乗ってらっしゃるそうです
店内には個人的に非常に興味のあるヴィンテージ雑貨やヘルメットがディスプレイされています
「このレーシングメイトのグリルバッチが欲しいんですけど!」
「申し訳ございません、それは非売品です」
「じゃあ、このオーエンのヘルメットが欲しいんですけど!」
「申し訳ございません、そちらも非売品です」 爆!
そんな感じでオートシローやルーツのオーナーと楽しい会話を交わし
来年のKOMMでの再会をお願いして僕達はいよいよ四国の地を後にします
午後7時
無事松山観光港に到着
午後8時10分
松山港発呉行きフェリー最終便に無事乗船
午後10時30分
無事呉港に到着、そのまま自然解散
と、言う事で無事帰還
楽しかった2泊3日のバイクツーリングも過去の事になりました
グッチを加え初の4人旅になった2015 秋 俺たちの旅
途中トラブルもありましたが人命に関わるような事故もなく
無事故・無違反・無病気は達成できた
無故障に関しては旧車に乗る以上はある程度の事は想定内です
次の2016 春までにマシーンもしっかりメンテしてツーリング対策もしておかないといけませんね
ま、その辺りはグッチと尾崎さんが考えてくれるでしょう! 笑!
さてさて、来春は何人で何所に行く事になるのか?!
長らくのご清聴ありがとうございました! ジャンジャン!!