今年２月に未来都市の竜宮城のように生まれ変わった市役所庁舎だが
慣れないせいもあるのか個人的には訪れると未だに少し違和感を感じる
以前「呉動物園」という記事を書いたが、僕がまだ幼かった昭和４０年代に
呉動物園を訪れると目の前にある二つの大きな建物が印象的だった
特に丸いデザインだった呉市民会館ホールは目立っていた
この写真は１９６１年（昭和３６年）に空撮された呉市役所近郊だが
施工中の市役所庁舎と呉市民会館ホールの前には呉動物園も確認出来る
呉市役所庁舎と呉市民会館ホールの竣工は、この翌年の事だった
こちらは完成オープンした１９６２年（昭和３７年）の呉市役所庁舎と呉市民会館ホール
これらの建物は板倉準三氏のデザインによるものだそうだ
呉市役所の庁舎は置いといて個人的に呉市民会館ホールの記憶で
一番古い記憶といえば１９６０年代末頃の思い出だ
当時僕は保育園児の４～５歳頃でテレビアニメや特撮ヒーロー物に夢中だった
ある時、親父と二人で呉動物園を訪れたのだが呉市民会館ホールで
イベントが行われるという情報をキャッチした
（写真はイメージ）
何と当日の今から呉市民会館ホールでウルトラセブンショーが行われるという事だった
当時テレビでウルトラシリーズは大人気で僕もウルトラマンやセブンが大好きだった
ウルトラセブンが見たいという僕を親父は市民会館ホールに連れて行ってくれた
まだこの時代は僕も親父と上手くいってた頃でしたからね～ (笑)
始めて生のウルトラセブンを見て僕は戸惑った
テレビで見るウルトラセブンはビルより大きいのに
実際に見たウルトラセブンは大人の大きさしかなかったからだ (笑)
それくらい当時の４～５歳の子供は純粋だったという事だ
こちらは１９７０年（昭和４５年）頃の呉市役所庁舎と呉市民会館ホール
裏手に見えるのは中央公園？ 蔵本通りを隔てた所には呉動物園がある
周りの建物もまだビルは少なく屋根瓦の民家が多かった事がわかる
２０１８年のカープは生みの苦しみを味わいながらも見事３連覇を達成しましたが
悲願の初優勝を成し遂げた１９７５年（昭和５０年）には古葉監督や主力選手数人を招いて
市民会館ホールで「広島カープ選手とファンの集い」というイベントが開催された
壇上で挨拶してるのは初優勝時に４番センターだった山本浩二さん
今年のカープの４番の鈴木誠也も素晴らしい活躍をしましたが
個人的にはまだまだ当時の浩二さんの域には達していないと思う
これからも精進して「ミスター赤ヘル」を継承して欲しいと思う
市民会館ホールで、もう一つ強烈に印象に残ってるのは僕が高１だった
１９７９年（昭和５４年）に行われたアーティストのライブだ
そのアーティストとは・・・
ロックンロールバンドCOOLSを脱退してソロ歌手になってた舘ひろしさん
舘さんが自身４枚目のアルバムとなる「JUST ONE NIGHT」をリリースした年だった
ステージで最高の盛り上がりを見せる「朝まで踊ろう」って曲の時に
何かのミスで電源が落ちて、やり直した事が印象に残っている
更には先輩が席で喫煙していてアナウンスで注意された事も印象深い (笑)
ライブの主催は○○プロダクションだった事からプロダクションとの繋がりを持つ
仁義なき戦い稼業の方の手引きでライブ後に暴走族の集会に顔を出した舘さん
この後、石原プロに入って刑事になるとは夢にも思ってなかった (笑)
今では懐かしい、市民会館ホールの内部
ホール内も丸い形をしていた
そんな昭和の思い出多い市民会館ホールは２０１２年（平成２４年）に解体され
ホールは文化ホールと名を変え移転された
こうして半世紀に及ぶ呉市民会館ホールは役割を終えたのだった
今年５月１２日に公開された、昭和６３年の呉を舞台に制作された「孤狼の血」では
残念な事に、呉市役所の新庁舎が映り込んでいた
しかし厳密に言えば昭和６３年の呉はまだ旧庁舎だったし市民会館ホールも存在していた
まあ呉以外の人にはわからない事だろうが、ちょっと残念に思った
老朽化による大震法などの問題がある事は理解出来るが個人的には
これらの二つの建物がなくなった事は残念に思いますね～
ジャンジャン！！
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