こちらのモノクロ写真は1967年(昭和42年)に撮影された物で
写真の少年が長浜に引っ越して来て間もない51年前の物である
この時少年は4歳になる年で、祖父母が所有してた
崖の上の土地の一部を母が譲り受け両親が新築で家を建てたのだ
県道279号線には、この年に廃線になった呉市電の電車の線路が確認出来る
呉市電は長浜人には回漕店と言われてた地区にある入江神社前の停留所が終点だった
ちなみに回漕店とは、船問屋、廻船問屋、回漕問屋、とも呼ばれ
江戸時代から明治時代にかけて河岸や港においてとも呼ばれ廻船などの
商船を対象として様々な業務を行った問屋の事だ
ただし、広義において船宿も「船問屋」に含める場合がある
そう、長浜はまだ陸路が整備される前の航路の港町として廣村で一番最初に栄えた地区で
当時、入江神社の辺りには沢山の回漕店や船宿があり賑わっていたのだ
写真を確認すると先日の記録的豪雨で地滑りを起し崩壊した法面は
まだ舗装されてなく石積みされており雑草が繁っているのがわかる
こちらの写真は、おそらく1969年(昭和44年)だと思われるが
法面を見るとコンクリートで舗装されている事が見て取れる
だから、先日倒壊した法面は1967年(昭和42年)から
1969年(昭和44年)の間に舗装されたという事だ
こちらは呉に甚大な被害をもたらした7月6日金曜日の記録的豪雨の
翌日に当たる7日土曜日の現地で撮影された写真だ
ご覧のように軽い土砂が流れ込んでるようだが雨も降ってなく
法面に関しても見た目では殆ど変化も見受けられない
強いて言えば水抜きの穴から水が流れ出てるのがわかる
しかし約20年ここに住んでた僕には写真を見る限り
土砂がどこから流れ出たのかわからない
事が急変したのが豪雨の翌々日に当たる7月8日日曜日の昼前だったそうだ
「ドーン!」と落雷したような大きな音と衝撃があり長浜の近所の人達が
何事かと表に出てみると法面舗装されてたコンクリートが倒壊していた
我が国では,戦後の高度成長期に数多くの道路が整備さ.れ
法面対策として吹付コンクリート工等の法面保護工事が多用された
ウチの法面もご多分に漏れず、約半世紀前に施工された物だった
昨今全国的に高度成長時代に建設されたインフラの
老朽化が社会問題になっている
特に近年は昭和の時代では想像も出来なかったゲリラ豪雨が
毎年のように日本各地で天災をもたらしている
ウチの場合は不幸中の幸いで人災には至らなかったが
高度成長期に集中的に整備された日本の社会インフラは
高齢化を迎え今後一斉に加速していきます
対策を行政に期待すると共に十分気を付ける事が肝要だと思いますね
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