三原は瀬戸内海有数のマダコの産地で一年中漁が行われています
漁法は江戸時代から行われ世襲制で受け継がれてきた「タコ壺漁」です
深夜に海底を徘徊し日中は岩場に身を隠すタコの習性を利用したものです
陽が昇りきらない早朝に漁師さんを乗せた漁船が港を出発します
港がある旭町は江戸時代から続く由緒ある漁師町でタコ壺漁を専門とする船が停泊しています
タコ壺がどんどん引き上げられていきます
三原の漁師さんはそれぞれ2,000~3,000個のタコ壺を所有しているそうです
タコはきれい好きでカキ殻などが付着した壺を嫌って入ってくれないんだそうだ
そのため漁師さんは年に2回ほど壺の大掃除をし壺をきれいにしているそうです
それにしても三原でタコが一年中とれるのはなぜ?
そして、どうして美味しいのでしょう?
タコは美食家で、カニやエビ、シャコ、オコゼ、スズキなんかの高級食材が大好物です
三原沖はタコ好みの餌が豊富でしかも海水がきれいだから
グルメで清潔好きなタコの絶好の住み家になっています
高級な食材を贅沢に食べることにより自ら旨味を増していく三原のタコ
また三原沖は穏やかな瀬戸内海の中でも水の流れが激しい海域
タコたちは流されないよう必死で岩にへばりつくため足が短く太くなり
引き締まった歯ごたえになるんだそうです
そんな美味しい三原の蛸料理を求めて僕達が訪れたのは
三原駅から程近い繁華街の外れにある「蔵」という蛸料理のお店でした
三原の蛸料理と言えば”蔵”と言われるほどの
蛸料理30年以上の歴史を持つ超人気店です
僕達はお昼の12時半に予約を入れてましたが12時頃お店に行くと店内はいっぱいで
予約時間の12時半に来ないと無理って言われたほどです
人影まばらな三原の繁華街でしたが”蔵”さんだけは
ひっきりなしにお客さんが出入りしていましたね~
これは否が応でも期待が高まりますよね~! 笑!
12時半になり、いよいよ店内に入ります
一階は古い普通の居酒屋さんって趣で、昔の日本家屋のような狭くて急な階段を登り
二階の民家の和室のような座敷の部屋に案内されました
僕達は予約を入れた段階で”蔵”さんお勧めの
「活タコセット定食(2600円)」をお願いしていました
部屋に入り暫らくすると前菜の「イイダコの酢の物」が出てきました
続いて出て来たのは「蛸のカルパッチョ」
「蛸のお造り」
中の小鉢には珍しい蛸の頭が盛り付けてあります
「手作り胡麻豆腐の蛸のせ」
「蛸の天ぷら、蛸の磯辺揚げ各種」
「蛸飯の釜めし」
お吸い物とお漬物、デザートが付いています
人参があまり得意ではない僕は「ウッ、人参が・・・」って思いましたが(笑)
まあ得意じゃないというだけで食べれないわけではないので
茶碗に装って蛸飯の釜めしを、いざ、実食!!
蛸の旨味がにじみ出た釜飯はそれだけで十分な存在感です
おこげが出来たご飯もGOOD!
人参もぜんぜん気にはなりませんでしたぞ 笑!
あー!満腹!余は満足じゃ!
きっと小早川隆景公も満足されると思いますよ 笑!
なかなか蛸料理のフルコースをいただく機会は少ないですが
タコの街三原に来たら是非とも味わっていただきたいですね!
と、言う事で今日はこれまで! ジャンジャン!!