先日の第3日曜日からの連休は本来なら日・月・火の
2泊3日で阿蘇周辺に泊りのツーリングに出かける予定になっていた
が、しかし運が悪い事に週間天気予報によると3日とも雨の予報で
雨には勝てないという事でツーリングはあえなく中止になった
初日だけ雨とか、最終日だけ雨というならまだしも
全行程カッパを着てバイクに乗るなんて冗談じゃありませんからね 笑!
週間天気予報を見て週半ばにはツーリングが中止になる事は予想された
で、中止になったら日曜日にバルト11に「アウトレイジ最終章」を
観に行こうと大明神様を誘ったのだが、どうやらヤクザ映画は
彼女の趣味じゃないらしくあっさり断られた 笑!
と、いう事で日曜日は映画館も混雑が予想されるので
日曜日は呉のれんが通りで開催された呉咲祭に顔を出し
夕方にはテレビでCSファーストステージの阪神VSDeNAの泥んこ試合を観戦 笑!
で、満を持して月曜日に一人で「アウトレイジ最終章」を観に行った
アウトレイジシリーズはストーリーが続き物になっている
僕は2010年に公開された「アウトレイジ」初作も、2012年に公開された
「アウトレイジ ビヨンド」も観ましたが各1回しか観てないので内容をほぼ忘れてた
と、いう事で「アウトレイジ最終章」をより楽しく見るために
前2作のDVDをTUTAYA宅配でレンタルしておさらいをした
アウトレイジ PV 2010
プレインズのブログをご愛読下さってる皆さんはよくご存じだと思うが
僕は戦後の呉・広島の裏社会を描いた実録路線ヤクザ映画「仁義なき戦い」の大ファンだ
未だに仁義なき戦いシリーズを超えるヤクザ映画はないと思っているし
今後も現れないであろうとも思っている
これは現代の映画がレベルが低いという事ではなく
時代背景的に無理だと思うわけです
実録を超える事は容易ではないし、実録は既に語り尽くされている
しかも仁義なき戦いの豪華キャストは奇跡に近いですしね
来年5月に公開される「警察小説×仁義なき戦い」と評される
「孤狼の血」は呉が舞台とあって大いに期待はしてるんですけどね~
最初に断っておきますが、確かに「アウトレイジ」シリーズは面白い作品だと思う
昨今、社会の風潮的にヤクザ映画が制作され憎い時代にあって
これほど大胆に、豪華キャストで描かれた本格的なヤクザ映画は他に見当たらない
制作・脚本・監督・主演の一人4役をこなすビートたけしさんだからこそ
描ける作品のような気がする
しかし個人的にはシリーズを通して、たけしさん自身が思うカッコイイというヤクザ像を
自分自身で描き、演じる自己満足的な部分を妙に感じるんですよね~
「アウトレイジ」は「仁義なき戦い」と違い実録ではなくフィクションですから誰が死のうが
殺し殺されようが脚本次第なんですが、あまりにも次から次へと登場人物が死ぬので
一度観ただけでは把握し難いとも思います 笑!
今回の記事では映画の詳しい内容は省きますが、2010年に公開された初作
「アウトレイジ」では関東一円を支配する巨大暴力団「山王会」の内部抗争が描かれている
2012年に公開されたシリーズ2作目の「アウトレイジ ビヨンド」では
関東の山王会と、関西を拠点とする巨大暴力団「花菱会」との抗争に発展
アウトレイジを制作するに当たり以前たけしさんは「仁義なき戦い」を超えると
豪語されてましたが、この流れは完全に仁義なき戦いを参考にしてると感じますね
まあヤクザ映画をシリーズ化すると、そうなりますよね 笑!
アウトレイジ ビヨンド PV 2012
結論から先に言うと僕はこの「アウトレイジ ビヨンド」が
シリーズ3作の中で一番面白いと思った
それまで「釣りバカ日誌」のハマちゃん役などの、どちらかと言うと
3枚目的なキャラのイメージが強かった西田敏行さんが
こんなに迫力があるヤクザが演じられる事に驚いた
花菱会の若頭補佐を演じた塩見三省さんの演技が超素晴らしいとも思った
僕の見立てでは塩見さんは唯一仁義なき戦いの匂いを感じましたね~!
面白いと思った「アウトレイジ ビヨンド」ですが僕は個人的にシリーズを通して
どうしても違和感を感じる部分があるんです
まあ、関東を支配するヤクザだから仕方ないのかも知れませんが
たけしさんを筆頭に関東ヤクザが連発する「バカヤロー」「このヤロー」というセリフ
どうも漫才のセリフにダブるんですよね~ 笑!
「ナメてんのか?」「ナメてなんかいね~よ!」
って、やり取りも同類なんですがね~
僕は、仁義なき戦いのセリフを丸暗記するくらい繰り返して観てるから
「ヤクザ言葉=呉弁(広島弁)」ってイメージが刷り込まれてる
どうも迫力不足のような気がして・・・ 笑!
と、いう事で最終章ですが、個人的には期待してたわりには・・・
ってのが正直な感想でしたね~
初作は東京の山王会というヤクザ組織の内部抗争に過ぎなかった話が
第2作では大阪の花菱会が登場し,第3作の今作では半島マフィアまで登場して
韓国人フィクサーや済州島まで描かれ世界が更に広がっている
花菱会vs韓国フィクサーとか大風呂敷広げてたせいもあって消化不良で
現実味がどんどん薄れていって、まるで漫画の世界のような後味だった
アウトレイジ最終章 PV 2017
率直に思ったのが、たけしさんが歳を取り過ぎてる
たけしさんがシリーズを通して演じた大友って役の年齢設定がよくわかりませんが
今のたけしさんの年齢イメージでマシンガンをぶっ放すのはちょっと・・・ 笑!
てか、たけしさんって滑舌が悪いので今一セリフも聞き取り辛い
セリフも棒読みっぽい感じで感情移入が出来難いんですよね~
アウトレイジ ビヨンドでの演技が光った花菱会の西田敏行・塩見三省コンビも
撮影が病み上がりだった事もあったのか前作から比べると迫力不足だと感じた
キャストの面々を見ると初作から生き残ってるのは
たけしさん演じる主役の大友だけというのも違和感がある
次々とキャストが殺されたという事だが
最終章ではキャストに困ったんじゃなかろうか? 笑!
まあ、仁義なき戦いのように一度死んだ役者が役を変えて
後作品に出るのも、どうかという事もありますけどね~
てか、シリーズを通して大友は何人の人間を殺したんだ?
最後はマシンガンですからね~ 笑!
それでも逮捕もされず、殺されもせず、最後は自決?するストーリーに
実録路線ではない嘘っぽいニュアンスを感じたのは僕だけか?
要は最後は「やり過ぎ」感が満載のような気がしたんですよね~
と、いう事ですが、アウトレイジシリーズも最終章という事ですから
これで本当に最後になんだろうな~?
てか、個人的には、これで最後にした方がいいと思いますよ
これ以上やると本当にストーリーからして嘘っぽくなる
今後ヤクザ物バイオレンスやるなら一からやった方がいい
さてさて、来年5月に公開の「孤狼の血」が楽しみですな~
ジャンジャン!!