子供の頃から握り寿司が大好きで大好物の一つだった
しかし、ウチの家は家族で外食に出かけるという習慣がない家庭だったから
寿司屋なんて行った事なかったし、握り寿司と言えば
母が買ってくるスーパーのパック寿司が定番だった
海上自衛官だった父は護衛艦に乗っていたが、隊では補給課に属しており
艦内で料理を作る事が仕事だった事もあり、出航から帰ってくると家で腕を振るう事もあった
年に数回は寿司ネタになるブロックの魚を数種類買って来ては寿司飯を作り自ら寿司を握った
とは言え、軍艦巻きなんて芸当はなかったから、ウニやイクラなんて出て来ないしトロなんて
高級部位もないし、もっぱら寿司ネタは、赤身や白身のオーソドックスなネタばかりでしたがね 笑!
そんな僕が寿司屋に初めて行ったのは、ハッキリ覚えてはいないが18歳の頃で
飲みに行った帰りに先輩に連れて行ってもらった当時東中央にあった「寿司善」だった
寿司善で僕は初めて、トロや軍艦巻きのウニやイクラを食べた
こんな美味い物があるのかと感動した事を覚えている
その後僕はミヤニシに就職したのだが、時々宮西先生に
寿司を食べに連れて行ってもらうようになる
その寿司屋は高校時代に、たまり場になってた先輩のアパートの隣にあった
「まこと寿司」という寿司屋さんだった
その後僕は結婚して、独立開業を果たし、子供も生まれて家族で寿司を食べに行くようになる
子供の頃に寿司屋に連れて行ってもらえなかった事が少々トラウマになってた僕は
自分の子供達には、そういった思いをさせたくないって勝手に思ってた節がある
今になって、それが良い事だったのか、贅沢な事だったのかはよくわかりませんがね~
その頃よく行った寿司屋が「まこと寿司」「都寿司」「第3なにわ寿司」だったが
現在も営業している寿司屋は写真冒頭の呉の老舗寿司屋の「第3なにわ寿司」だけだ
↑の写真は今はなき「まこと寿司」、これも昭和の残骸の一つだろうな~ 笑!
二人の息子たちが少年野球をやってた小学生の頃のある日、家族で、まこと寿司に行った
まこと寿司はそんなに繁盛してるって感じの店ではなかったが当日はなぜか混んでいた
僕達家族4人はボックスに通されたが待てど暮らせど注文した寿司が出て来ない
先客が次々注文するから、僕たちの注文に手が回らないのだ
寿司屋ってそういったシステムなのかどうかは今でもわからないが
僕がビールを2本飲み終えた1時間も経とうとした頃、さすがに息子たちがグズって来た
寿司じゃなくてもいいから・・・ って言いだした
子供たちがグズれば、親としてもイライラしてくる
イライラが頂点に達した僕はビール代を置いて店を出た
ちょうどその頃に宝町に「すし鮮」という回転寿司がオープンした
それまで僕は「回る寿司屋」は邪道だと思っていたが(笑)行ってみると
僕が持っていたイメージよりクオリティーが高い事に驚いた
しかも家族で腹いっぱい食べても代金は回らない寿司屋の半分以下だ 笑!
それ以来、ウチでは寿司を食べるのは回る寿司屋が定番になった 笑!
と、長い前置きになったが、久しぶりに「第3なにわ寿司」に
大明神様と、次男の3人で行った
なにわ寿司はプレインズが移転する前の店の真ん前にあった事もあって
当時よく利用したが、店に行ったのは15年振りくらいだったんじゃないかな~
プレインズがオープンした30年前は先代の大将が営んでいて
現大将の息子さんはは小学生か中学生くらいだったような気がする
今は先代の大将から仕込まれた大将とお母さんがお店を切り盛りしているようだ
大将にも、お母さんにも久しぶりに会ったが、お母さんはお元気そうで
大将は、先代の雰囲気に似てきたような気がした
「お父さんは元気? もう引退しちゃったの?」
「おかげさまで元気です、引退って事でもないんですが・・・」
って、言っていた
久々の「回らない寿司屋」という事で、先ずは酒のアテを注文する
夜泣き貝を刺身で造ってもらう
夜泣き貝は正式名は「ナガニシ貝」と言うらしいが
呉では「夜泣き」で通ってる
昔は呉近海でも獲れたそうだが、最近はメッキリ獲れなくなったらしい
コリコリした食感や風味が最高に美味い!
大将のお勧めの、夜泣きのアブリ串を賞味する
火を通すとコリコリした食感は薄れるが甘味が増してこれも美味い!
夏という事で、ハモを出してもらう
湯引きしたハモは梅肉、炙りのハモはワサビでいただきます
美味くないわけがない! 笑!
日本海域の沿岸部に生息する大型肉食魚のハモ
京料理に欠かせない食材として扱われ
夏の味覚の代表的なものとして珍重される
家庭で「骨切り」をすることは難しい
キンメダイの炙り
レモンを軽く絞って、岩塩かワサビでいただきます
目が金色に輝き、魚体の色が赤いことから「キンメダイ」の名がある
旬は冬だが四季を通じてよく脂が乗っている
白身であらゆる料理に利用できる
その後、お任せで握り寿司を握ってもらう
久しぶりの「回らない寿司」は超美味かった!
ま、お値段の方も「回る寿司屋」の3倍でしたがね~ 笑! ジャンジャン!!