HONDA CB400FOUR
酷評だった先代のCB350FOURの反省から排気量を407ccまでボアアップさせ
管楽器を思わせるような流れるようなラインの4into1のマフラーやバックステップを標準装備
ソリッドカラーのタンクやリベット打ちされたシートなどスポーティーな印象で
1974年に登場したOHC4気筒エンジンを搭載するホンダドリームCB400FOUR
通称フォーワン
「おお400。お前は風だ」というキャッチコピーが暴走族をイメージさせるという声を受け
「おお400。お前が好きだ」というフレーズに変更された逸話を持つ
暴走族対策として発売翌年の免許制度改正で中型(~400cc)が作られ
慌てて398ccまでボアダウンしたモデルを出すなどCB400FOURが
社会に与えたインパクトは大きかった
社会現象まで巻き起こしたCB400FOURだが、実は3年ほどしか販売されなかった
その理由は「400ccで4気筒はコストが掛かりすぎて採算が取れないから」
その理由は「400ccで4気筒はコストが掛かりすぎて採算が取れないから」
1977年にフォーワンが生産終了しホンダはその後
5年近くホークⅡ・ホークⅢ等の2気筒モデルのみになった
しかしCB400FOURの後のそれらホークシリーズを見ると個人的には霞んで見える
ホークシリーズは1979年に登場したカワサキ Z400FXなど他社の4気筒に対抗出来ず
ホンダミドルクラスのバイクは鳴かず飛ばずの暗黒期に突入することになる・・・
1977年の中学2年生の時からバイク雑誌を読み始めた僕は
当時既に生産中止になっていたフォーワンに魅了される
高校生になったら必ずフォーワンに乗ると決めていた僕だったが
16歳の誕生日を迎える3か月前の1979年の夏のある日
先輩にフォーワンを買わないかと話を持ち掛けられ親に内緒で20万円で即購入
フォーワンの月賦やカスタムパーツを買うためにバイトに励んだ
バイクは買わないという約束で親に自動車学校の受講料は出してもらったが
その時にはすでにフォーワンを買っていたという親不孝者だった 笑!
購入した時は赤だったフォーワンはやがて紫色になった・・・
と、長い前置きになったが(笑)2年ほど前にアオシマから発売された
1/12のフォーワンのプラモデルを購入してみた
聞く所によると、このプラモデルは3Dスキャニングを駆使し
現車に限りなく忠実に再現されているという事だった
フォーワンも是非ウチのコレクションケースに欲しいと思うのですが
完成モデルであるダイキャストには1/12サイズのフォーワンはないんですよね
中高生の頃に何十台もバイクのプラモデルを製作した事がある僕は
思い出のバイクという事もあり久しぶりに作ってみようかなと思ったのだが・・・
しかし箱を開封した僕は部品点数の多さに先ずは驚いた
説明書に目を通すうちに僕はだんだん、やる気が失せてきた
1/12モデルのバイクでこれだけ緻密なプラモデルは見た事ない
ー こりゃ素人に毛が生えたレベルのワシには無理じゃわい・・・ 笑!
それでも何とか少しづつでもやってみようかとSNSで情報を調べていると
実際に、このプラモデルを製作したモデラーの方のブログを発見した
この方はたぶんプロなんだろうと思いますが超凄いんですよ
プラモデルの世界ではメーカーの説明書通りに色を塗り組み立てるのを
素組みと言いますが、上級者はよりリアリティーを出すために
いろいろ工夫をして各所をカスタマイズします
スポークホイールのバイクの場合リアリティーを出すために
既成のスポーク部分を切り取ってリムやハブにドリルで穴を開け、ステンのピンを曲げ、
ニップルに見立てた金属パイプに通してスポークを張り替えるのが定番なんですよ
まるで本当にスポークを張り替えるような要領です
この工程を見ただけで僕はモチベーションが下がります 笑!
これだけ見ても部品点数が多く見えますが、実はこの状態で既にエンジンを始め
ある程度の部分が組み立てられているんですよね
しかもこのプラモデルはエンジンカバー内部のダイナモ・ポイント・クラッチ・セルモーター
オイルフィルター等も再現されており、更にはシリンダーヘッド及びシリンダーの冷却フィンは
リアリティーを出すために積層で組み立てる方式が採用されています
しかも小さな部品に至るまで、全て下処理が行われ塗装もされています
ここまで見るとモチベーションが下がるどころか、完全にやる気が失せてしまいます 笑!
サイドカバーを取り付けるとまったく見えなくなるであろうバッテリーもご覧の通り
張り替えられたスポークもリアリティー十分で、まるで本物を見てるようです
この段階で僕が購入したプラモデルは完全にお蔵入りが決定しましたね 笑!
で、これがプロであろうモデラーの方が製作したフォーワンの完成模型です
いや~ 凄い! 凄すぎる!! まるで本物ですぞ!
部品点数が多いという事で超リアルです
この仕上がりはダイキャストメーカーが製作して販売している完成模型と比べても
個人的にはクオリティーは上だと思いますね~
しかし、さすがに「プロ」ですよね~
僕も技術職を生業にしてる人間として特赦な技術のある人は尊敬しますよ
このフォーワンを当時の僕のフォーワンのナンバープレートにして
是非ウチの店のディスプレイ棚のコレクションの一つに加えたいですね~
誰か安価で制作してくれませんかね~!? 笑! ジャンジャン!!