僕が昭和50年代に夢中になったロックミュージシャンたちは
今やとうに還暦を過ぎられた人も多く、鬼籍に入られた方も少なくなくなってきた
あの時代から約40年近く経つのだから仕方ない事とはいえ訃報を耳にすると
何だか自分の青春時代の灯が一つ、また一つと消えていくようで寂しい気持ちにもなる
中には未だに現役で頑張っておられる方もいるが、ご子息やご令嬢が偉大な親と
同じ道を志し二世ミュージシャンとして活躍している例も今や珍しくなくなった
二世ミュージシャンは親の七光りという恩恵があるというメリットもあるが
親が偉大故、何かと比較され苦労するケースも少なくはない
と、いう事で今日は僕が独断と偏見で選んだ
二世ロックミュージシャンたちを取り上げてみたい
尚、親の七光り指数と二世当人の現評価は僕の独断と偏見ですから
クレームなどは一切受け付けませんのでヨロシク! 笑!
<父・矢沢永吉 娘・矢沢洋子>
親の七光り指数 ☆☆☆☆☆
当人の現評価 ☆☆☆
(5段階評価)
HONEY BUNNY / 矢沢洋子
まずは何はともあれ僕らの世代の元不良には
「神」とも言える永ちゃんの娘、矢沢洋子さん
サントリープレミアムモルツのCMで親子共演した事は記憶にも新しい
1985年11月12日生まれの洋子さんは現在31歳
永ちゃんと、2番目の奥さんであるマリアさんの長女として生まれた
1985年頃の永ちゃんと言えば拠点をアメリカに移してた時期であり
そんな経緯があるからなのか洋子さんも12歳から18歳までロスに住んでいたようだ
2008年頃から「YOKO」として音楽活動を始めたそうで、2009年には永ちゃんの
「ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME」公演にてステージでの親子初共演を果たす
で、2010年に「矢沢洋子」としてソロデビューを飾っている
恥ずかしながら僕は今回初めて洋子さんの歌を聴いたのですが歌唱力はありますね
母親のマリアさんがアメリカ人のクォーターという事もありロックを演るにしては
容姿的には抜群とは言えないまでもまあまあいい線行ってるんじゃないでしょうか
永ちゃんと親子共演したCM以来、僕は洋子さんをテレビで見た事がないのですが
イベントなどにゲスト出演するらしい的な事は耳にしますが実際には売れてるんでしょうかね?
父親があまりにもBIG NAMEですから何かと比較されたり言われたりもするでしょうが
永ちゃんを超える事は120%無理ですが(笑)是非頑張っていただきたいですね
そう言えば洋子さんの学生時代のアルバイト先のピザ屋か何かに永ちゃんが偽名を語って
電話かけてきたり、お忍びで店に来たりしてたとテレビでやってたのを見た事ある
神も人の親なんだな~、神でも娘は気になるんだな~って思いましたね 笑!
てか、メロディーメーカーの永ちゃんは愛娘に曲を書き下ろしているんだろうか?
<父・ジョニー大倉 息子・ケンイチ大倉>
親の七光り指数 ☆☆☆
当人の現評価 ☆☆
アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト・この胸のときめきを / ケンイチ大倉
奇しくも2014年11月にジョニーさんは鬼籍に入られましたが
永ちゃんと共にキャロルの両輪として人気を博したジョニー大倉さん
そのジョニーさんの長男として1972年に生まれたのがケンイチ大倉さんです
現在39歳のケンイチさんはジョニー大倉さんが主演した映画
「チンピラ」を観て感銘を受け俳優を志します
17歳の時にジョニーさんに内緒でオーディションを受け合格
毛利賢一として映画「嵐の中のイチゴたち」で準主役を演じ
この時ジョニーさんも出演し初の親子共演を果たしています
確か僕の記憶ではジョニーさんと、ケンイチさんには長い間親子の確執があり
そのためケンイチさんは毛利賢一と名乗っていたんじゃなかったっけ?
で、ジョニーさんが癌である事が判明し、その頃和解して芸名もケンイチ大倉に変えて
父の遺志を継ぎ音楽活動に力を入れ始めたんじゃなかったっけ?
ジョニーさんの晩年には親子でステージにも立ってるし
ジョニーさんが亡くなった後は追悼ライブなどを行っている
僕も一度彼のステージを観ましたが、可もなく不可もなくというのが正直な感想だった
あくまで僕の感想だがケンイチ君が、どこを目指しているのかがよくわからなかった
ジョニー大倉の遺志を継ぎキャロルやジョニー大倉ソロ初期の曲をやるのなら
今の彼のスタイルはキャロルファンやジョニーファンが求めてる物と雰囲気が違うと思った
まあ、大きなお世話ですが(笑)往年のジョニーファンとしてはアイドルみたいなルックスはやめて
ジョニー大倉が愛したキャロリズムを伝承してほしいですね~
てか、永ちゃんの娘の洋子さんとケンイチ君でコンビを組んで
キャロル的なバンドをやるってのはどうかな?
キャロルファンの夢だったキャロル復活は叶いませんでしたが話題性は十分だと思うんですがね~
ま、ケンイチ君の方は良くても、神である永ちゃんが絶対許さないでしょうな~ 笑!
<父・桑名正博 母・アンルイス 息子 美勇士>
親の七光り指数 ☆☆☆☆
当人の現評価 ★(爆!)
セクシャル・バイオレット・NO1 / 美勇士
昭和のロックスター桑名正博さんと、アンルイスさんを両親に持つ
血筋的には超サラブレットの美勇士さん
1981年生まれの美勇士さんは現在36歳という事だが彼のプロフィールを見ると
ミュージシャン、俳優、ゲーマーと記されてある、ゲーマー? 笑!
両親が桑名正博、アン・ルイスという音楽に恵まれた環境の中でその才能を伸ばし
必然的に幼少の頃より音楽を志すようになったという事だが実質両親は約4年で離婚してる
昭和のロックスターにありがちな、酒、女、暴力、薬物に溺れた桑名さんが原因という事だが
両親の元をたらい回しにされた美勇士さんはそうとうグレてたようだ
あ~ 美勇士君のセクシャル・バイオレット、、、ワロタ! 爆!
個人的には彼のこの容姿に気持ち悪さを感じるが(笑)彼はいったいどこを目指してるのか?
近況を調べてみると元宝塚歌劇団の日向燦さんという方と結婚して4人の子供がいるようだが
美勇士君は殆どプータローらしく収入が乏しいらしい
生活費を捻出するために奥さんがメロンパン屋を開業し奮闘しているという事で
美勇士君は、殆どヒモ状態だと記されている
それでも奥さんは彼に好きな音楽活動を続けさせてあげたいと言ってるそうだ
思い返せば彼の父親である桑名さんも食えないロックスターだった
ファニーカンパニーを解散してソロになり「セクシャル・バイオレット・NO1」が大ヒットしたが
その後は鳴かず飛ばずで僕は桑名さんの曲はセクシャル以外では「月のあかり」しか知らない 笑!
まったくヒット曲がないのにロック界の大物と言われる内田裕也さんほどではないが(笑)
桑名さんがそれでも芸能界で音楽活動が出来たのは大金持ちの親の援助があったかららしい
しかし桑名さんの実家の事業も倒産して母であるアンルイスさんもパニック症候群を患い
実質芸能界を引退してロサンゼルスでリタイヤ生活されている
往々にしてロックミュージシャンはやせ我慢するのが美学で食えない人が多いと聞くが
美勇士君も今や40歳手前の一人前の大人なんだから一発奮起して欲しいとは思うのだが・・・
お願いだから、その容姿でアンさんの「グッバイ・マイ・ラブ」歌うのだけは勘弁してね! 笑!
<父・久米浩司(元BLACK CAT'S) 娘・青野美沙稀>
親の七光り指数 ☆☆
当人の現評価 ☆☆
バンビーナ / 青野美沙稀
1980年代初期のネオロカビリーブームを牽引したブラックキャッツのドラマーだった
久米浩司さんの娘であるモデルでもありアーティストの青野美沙稀さん
そんな美沙稀さんは父の意志を引き継ぐように昨年ロカビリー歌手としてソロデビューした
何で苗字が久米じゃなく、青野なのかは疑問なんですがね~? 笑!
幼少の頃から家でロカビリーサウンドが流れていた事で自然とロカビリーが好きになり
小さい頃からシンガーになる事を夢見てたそうだ
SNSで久米さんと美沙稀さんの対談を読みましたが仲が良く
とても良い親子関係だなって思いましたね~
モデルとして活躍していた美沙稀さんがデビューに当たり
ロカビリーを選択したのも80年代を駆けぬけた伝説のロカビリーバンド
ブラックキャッツのメンバーだった父に憧れたからだそうですよ
今の時代の日本においてロック、特にロカビリーってジャンルは
マイナーなジャンルでリスナーの支持を得るのは相当厳しいと思う
ロックと言われるジャンルでは時々単発的にヒット曲は出る物の
ブームにまでなったのは僕の私見では1980年代が最後で
それ以降はアンダーグラウンドの世界の音楽というイメージがある
昨今俄かにオールドロックンロールも多少需要が出てきてるような気もしますが
それらの需要は70~80年代に青春時代を送った我々のオヤジ世代ですからね~
実際に美沙稀ちゃんのライブにも往年のブラックキャッツファンや
久米さんの関係者が数多く来場するそうだ
この辺りで誰か若いアーティストがメガヒットを飛ばしてくれれば
若い世代のリスナーにも認知されロックンロールやロカビリーの
楽しさを認識してくれると思うんですがね~
それには今日ご紹介した二世ミュージシャンにはもっと頑張ってもらわないとね~
青野美沙稀さんの世界感は僕も懐かしく大好きな感じなので是非頑張っていただきたい
歌の世界は役者やタレントと違い思うほど親の七光りは通用しない
何と言っても歌はリスナーが評価する物だし時代の流れという物にも大きく左右される
僕もそうですが、親のファンだったからと言って必ずしも子のファンになるという物でもない
今日紹介した4人の二世ミュージシャン以外にも「ムッシュかまやつ・Taroかまやつ」
「桑田佳祐・桑田祐宜」「尾崎豊・尾崎裕哉」「坂本龍一・坂本美雨」
「井上陽水・井上サラサ」「タケカワヒデユキ・武川アイ」「甲斐よしひろ・甲斐名都」
「松田聖子・神田沙也加」など2世ミュージシャンの名前を挙げればキリがない
しかし親を超えたとまでは言わないがお茶の間レベルで知名度がある二世は
「藤圭子・宇多田ヒカル」「森山良子・森山直太朗」くらいしか思い浮かばない
偉大な親を持って、親と同じ道に進むとなると相当苦労する覚悟がないとね~
ま、親は成功者だから多くの場合家庭は超裕福でしょうけどね 笑!
さてさて彼らの活躍で約30年ぶりにロックンロール&ロカビリーブームになりますかな?
ジャンジャン!!