キャスターという職業柄「知性」を感じさす、滝川クリステルさんや、ベテランの安藤優子さん
小谷真生子さんなどは共通して後頭部にボリュームがある髪型をしています
日本人を含む東洋人は往々にして欧米人と比べて頭の形が
後頭部に奥行きがなく扁平でゼッペキの人が多いです
更には頭の鉢が張ってるので正面から見て横広がりで
結果それが顔や頭が大きく見えるという原因にもなっています
一般的に女性の場合、後頭部にボリュームがあると知的に見え品格が生まれます
知的に見えるキャスターの人たちは、ちゃんとそれをわきまえています
逆にタレント化してる女子アナは、そこまで後頭部を盛りません
日本のような「若くて幼い女の子がかわいい」という価値観がない欧米では
後頭部は盛る以外の選択権はありません
てか、人種の骨格的問題で自然と後頭部は盛られるのです
欧米人の骨格は東洋人と比べて後頭部に奥行きがあり鉢も張っていないので
小顔に見えるし何よりシルエットが美しくカッコよく見えるのです
更には欧米の女性は髪をカットするより、セットをしに美容室に訪れる頻度が多いそうです
LAでは現在「ビューティーバー」と言われるセット専門店が大人気なんだそうです
自立した女性がセクシーだと思われるアメリカでは、こぞって女性がビューティーバーで
後頭部を盛るセットをしてパーティーに足を運ぶんだそうです
欧米には三面鏡があるホテルが多いそうでが
女性が横顔や後頭部をチェックするためだそうです
正面だけを気にする日本人とは対照的です
そういった骨格の特徴を持つ日本人ですが、多くの日本女性は
欧米人のように後頭部に奥行きを求め、鉢の張りを何とかカバーしようとします
誰でも小顔に見せたいし、立体的でバランスが整ったシルエットに憧れるのです
しかし以って、我々美容師は整形外科の先生ではありませんから
頭蓋骨を切ったり、削ったり、貼ったりは出来ません
だから我々美容師は、髪をどのように削り、積み上げると
そのように見えるかという事を考えカットします
これを業界用語では「骨格補正」と言います
男性ほどではありませんが女性も年を重ねていくと段々に髪は細くなり毛量も減ってきます
それは生物が老いるという事なんですが、往々にして毛量が減るのは
殆どの場合頭の鉢から上のトップと呼ばれる部分に多く見られます
それはホルモンの関係なんですが、昨今CMとかでもよく目にする
部分カツラやウイッグは頭頂部をカバーする物が多いはずです
女性はトップにボリュームがなくなれば貧相にみえて、結果老けて見えます
それは男性にも言えるのですが、ハゲてる人を見れば一目瞭然ですよね 笑!
これを美容師が骨格補正で補う上で、どうしても外せないポイントは二つです
一つはトップにボリュームが出やすいようにトップや
前髪を深くとってレイヤーを入れます
もう一つはネープを締める事によって後頭部のボリュームを引き出します
そうする事によって頭部が立体的に見えやすくなるのです
以前僕は「若さは七癖を隠す」と言いましたが、若い時は毛量もたっぷりあるし
肌もハリがあり綺麗ですから、どんな髪型をしても様になります
しかし歳を取っていけば言い方は悪いですが「化ける」事が必要になって来ますから
若い時のように何もしなくても様になるという事ではなくなります
デザインを選ぶ段階で、抑えたいポイントが出て来るのです
歳を取って薄毛になった人がロングのワンレンにしても決してセクシーには見えません
ボリュームが欲しいと言って強めのパーマをかけて昔のソバージュのようにしても
髪は横広がりのシルエットになり逆効果になります
前髪を深く作る、トップにレイヤーを入れる、ネープを締める事でバランスが取れるのです
更に言うとなるべく髪を短くした方がボリュームが出やすく
清潔感も増すので結果若く見えます
家で出来るスタイリングで後頭部のボリュームを出す方法は色んな方法があります
ロールブラシに巻き付けて温風→冷風で形付けしても構いませんが
これは少々技術的には難しくなります
自宅で簡単に出来るのはホットカーラーやマジックカーラーを巻くか
更には器用な人ならアイロンを使い髪の根元を立ち上げるようにする事です
場合によっては軽く逆毛を立てる事もいいと思います
ボリュームを出す位置の目安は、顎と耳の付け根の延長線上で
ちょうどポニーテールを作る位置が基本になります
更にはトップにパーマをかける事でセットもやり易く長持ちすると思います
綺麗であり続けるためには、歳を取ればとるほど努力がいるのです
さあ!頑張りましょう! 笑! ジャンジャン!!
おまけ
てか、これはやり過ぎですからご注意下さい 笑!