さて、真鯛家との戦を終えた僕は、さっさと帰り支度を済ませて呉に急いだ
実は当日釣りの後に呉のポポロシアターに映画を見に行く予定を立てていたのだ
真鯛家との戦で、まだ夜も明けぬ早朝5時半起きだった僕は
映画鑑賞中に寝てしまう予感がしてた 笑!
と、いう事でコンビニで眠気覚ましのドリンクを買って
更にはマックでハンバーガーセットを買って映画館に入った
釣りを14時でやめる事も、昼飯は映画を観ながらハンバーガーを食べる事も
眠気覚ましのドリンクを飲む事も全ては予定通りだったという事だ
僕が子供の頃呉の繁華街には3つの映画館があった
所が現在では当時の映画館は全てなくなり1986年にポポロという
衣料雑貨ストアの4Fに出来た唯一の「呉ポポロシアター」が営業してるだけだ
呉は田舎だからかもしれないが当日のお目当ての映画の上映時間の最終が
15時10分からという事でレイトショーどころか夕刻時の上映もない
だからその映画を観ようと思ったら休みの月曜日しかなかったんですよね
せっかく呉でロードショーがあるんだから出来れば呉で観たかったですからね!
この世界の片隅に
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを
片渕須直監督がアニメ映画化した「この世界の片隅に」
第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に大切なものを失いながらも前向きに生きようとする
ヒロイン「北條すず」と彼女を取り巻く人々の日常が生き生きと描かれたアニメ映画作品だ
昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは
戦争によって様々なものが欠乏する中で家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた
しかし戦争が進むにつれ日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり
すずの身近なものも次々と失われていく
それでもなお前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが・・・
前記しましたが「この世界の片隅に」は2007年~2009年において
「漫画アクション」にて「こうの史代」さんが連載した漫画が原作になっています
2011年8月5日にはドラマ化され日テレ系で放送されました
主役の「北條すず」を「北川景子」さんが演じられた事は記憶にも新しいですよね
もちろんドラマは呉や広島でもロケが行われました
「この世界の片隅に」はジャンルを分類すれば「戦争もの」という事にになるのですが
この作品は戦争に向かう兵士の死や銃弾が飛び交う戦場ではなく
あくまで戦争中の普通の家庭の、普通の日常生活が描かれています
しかもその生活は決して悲惨なものではなく、ほのぼのとしたシーンも多かったりするのです
戦争中と言っても案外人々の生活とはそんなものだったのかもしれませんよね
戦争中であっても日常生活を送るだけで精一杯で嘆いてばかりでは生きて行けないですからね
この映画は戦時中にしかない広島や呉の、ただただ「普通」の人々の日常を描いている
それが、この作品の最大の特徴だと思ったし、そこが観ていて心地よいと感じました
だけど、この時代は太平洋戦争の真っ只中というわけで徐々に戦争の姿が顔を見せ
呉空襲や原爆投下、そして終戦へのカウントダウンも進んでいきます
作品での全てのセリフは方言、所謂「広島弁」「呉弁」で描かれています
作品は原作に比べて展開のテンポが早く省略されてる部分もあるし
シュチュエーションの変化も多く、結果内容を把握するための情報量が多い
更には呉弁や軍事用語、地名がわからない人は
途中所々??ってなる可能性があるとも思いました
現在53歳の僕は呉で生まれ育ち、祖父母や母、地域のご老人などが
使っていた当時の呉弁は実際に聞いて知ってますが
昨今は方言も薄れてきてるので呉の若者でも知らない方言もある
僕は太平洋戦争の事も呉海軍の事も多少は勉強して知識もありますから理解できたけど
その辺りを少し学習してから観ると、より理解できるんじゃないかと思います
この作品を見て思い感じた事は映画自体も素晴らしいんですが
やはり個人的には祖父母や伯父、伯母や母の事を重ね合わせてましたね~
作品で描かれた時代や同じ場所で僕の先祖たちも同じような体験をしてるわけです
子供の頃に祖父母や母から聞いた戦時中の彼らの生活が思い浮かびました
もちろん僕は当時の事は体験はしていませんが、祖父母の家では映画に描かれてた
生活様式や生活道具は実際に使用されているのを直に見ましたからね~
祖母は割烹着を着て釜を薪で焚いてご飯を炊いてたし
祖父は担桶(たご)を担いで畑仕事に行ってた
洗濯も盥(たらい)に洗濯板を使ってやってたし、破れた服は当て布して縫ってた
集会や葬儀などの隣保(りんぽ)の活動にも精力的に協力してた
てか、隣保って言葉は全国共通語なのか? 笑!
アニメ映画「この世界の片隅に」で主役の北條すずの声を「あまちゃん」で
人気を博した能年玲奈、改め「のん」ちゃんが声優として演じてる
と、いう事もあって、のんちゃんは呉を訪れ何と呉で写真集の撮影をして
「のん旅写真集」なる写真集を発売したらしい
僕は写真集は買ってないが週刊現代に掲載されてた数カットは見ましたね~
のんが呉の各地を巡った旅写真集
撮影は10月下旬、歴史の見える丘、商店街のれんが通り、軍港など
「この世界の片隅に」にゆかりのある場所や呉の魅力あふれる名所等を訪れた
美しい呉の風景をバックに、2泊3日の旅を楽しむのんの元気な姿には
プライベートアルバムをのぞいているようなワクワク感を与えられる・・・
と、いう事だが、しかし僕の所にのんちゃんから撮影の連絡がなかったな~
言ってくれれば飯くらい驕ったのに、会いたかったな~ 笑!
「この世界の片隅に」は広島や呉の人じゃなくても観に行く価値は大いにあると思いますが
戦争映画にありがちな大きな感動を呼び起こすというタイプの作品ではないと思います
鑑賞後にじんわりと心に染みてくるような作品という感じでしょうかね~
戦時中の、ごく普通の一人の女性の人生を淡々と描いた本作品は
戦争に勝つために頑張るとか、戦争に負けると悲惨という内容ではありません
だから大ヒットを狙うような作品のタイプからは外れてると言えるかもしれませんが
でも、だからといって退屈で難しいというわけではなく意外にコミカルな要素もあります
でも、だからといって退屈で難しいというわけではなく意外にコミカルな要素もあります
その反面、戦争という厳しい描写もありますし僕も涙したシーンもあります
当時の呉の人たちの生活を知る上でも大変興味深い作品だと思います
あなたも是非ご覧になってみてくださいね! ジャンジャン!!
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