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CAROOLS 70’s (8) キャロル・ファースト

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ティーンエイジの頃擦り切れるほど聴いたロックンロールバンド「CAROL」「COOLS」
その二つのバンドの名前を掛け合わせて僕が作った「CAROOLS」という造語

そんなCAROOLS70年代の楽曲にスポットを当て当時の世相や
グループやメンバーのエピソード僕の思春期の思い出等を書き記そうという
シリーズ「CAROOLS 70’s」

今日は久々の「CAROOLS 70’s」だが記事を振り返ってみると
前回(7)は6月5日にCOOLS編として「クールスライブ 東京直撃」を取り上げている
CAROL編に至っては更に遡る事2月20日に「ライブ・イン・”リブ・ヤング”」という
こちらもライブ音源のアルバムを取り上げている

CAROOLS(6)ライブ・イン・”リブ・ヤング’

と、いう事で今回はキャロルとしてのオリジナル録音アルバムとしては
最後のアルバムとなる「キャロル・ファースト」を取り上げてみたいと思う


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キャロル・ファースト 1974年7月25日 日本フォノグラム

sideーA 1、キャロル(子供達に夢を) 2、ヘイ・ママ・ロックンロール 3、夢の中だけ
4、素敵な天使 5、カモン・ベイビー 6、甘い日々

said-B 1、ズッコケ娘 2、ふられた男 3、娘(クーニャン) 
4、ビブロス・ピープル 5、雨のしずく 6、悪魔の贈り物 7、キャロル(子供たちに夢を)


結果的にキャロルのスタジオ録音としてのラストアルバムになったアルバムの
タイトルがなぜ「キャロル・ファースト」になってるのか?

キャロルのメンバーであったジョニー大倉さんは著書の中で
「このアルバムは全曲オリジナル・ソングで作った初めてのアルバム」
という事で「キャロル・ファースト」と銘打ったと語られています


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キャロルデビュー以来プロデュースを手掛けてきたミッキー・カーチスさんと
決別したキャロルが初めて自分たちの手でプロデュースした「キャロル・ファースト」には
ウッちゃんユウ岡崎さんが作詞・作曲したオリジナル作品も初めて収録された

特にユウさんの「素敵な天使」は唯一彼が世に出したオリジナル作品として興味深い

「キャロル・ファースト」はジョニー&矢沢コンビによるオリジナルが
1曲も収録されていないアルバムというのも、これが初めての事だった

そんな理由からか良く言えばバラエティーに富んでいるとも言えるが
これまでのキャロルらしさも感じないし個人的には全体的な統一感は感じない

それまでのキャロルのロックテイストを感じる曲は
ジョニーの「ヘイ・ママ・ロックンロール」くらいに思えるのだが・・・


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「キャロル・ファースト」がリリースされる約ひと月前の1974年6月22日
元NHKディレクター「滝村仁」監督によるATG映画「キャロル」が公開された

この作品は元々NHKがドキュメンタリーフィルムとして製作したのだが
作品を放映するにあたってNHK側と当時NHKのディレクターだった滝村さんが揉めて
滝村さんはNHKを解雇されたのだが映画として公開される事になった

この作品は今現在のところYAZAWA事務所にお蔵入りになり
DVD化されていないが映画を観た永ちゃん曰く

「僕らなりのハード・デイズ・ナイトを期待してたのに・・・」
と、がっかりしたようなコメント発言をしていたらしい

まあそこには滝村氏の思惑もあったのではないかとも思われるのだが・・・

で、この映画の主題歌になったのが「キャロル・ファースト」の
オープニングとエンディングに収録されている「キャロル(子供達に夢を)」なんですよね





キャロル(子供達に夢を) 楽屋風景 1974


1973年11月23日に北海道の小樽コンサートの後ジョニーは失踪した
失踪の原因はジョニーの薬物中毒によるフラッシュバックと言われる精神障害だったが
翌1974年2月にジョニーは永ちゃんに土下座して詫びを入れキャロルに復帰した

その後3月には山本寛斎さんのファッションショーに出演するために
ロンドンに滞在後パリを訪れ、帰国後「キャロル・ファースト」の制作に取り掛かった

アルバム制作にあたって永ちゃんの発案でメンバーそれぞれが曲を作って
メンバー一人一人の個性を出したアルバムにする事になった

楽曲の割り当ても、永ちゃん5曲、ジョニー3曲、ウッチャン3曲、ユウ1曲と永ちゃんが決めた
自分が作った曲については各自アレンジまですべて責任を持つ事も
他のメンバーは担当パートを言われた通り演奏するだけという事も決まった


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永ちゃん主導で勝手に曲を作れと言われても、それまで曲作りをした事がない
ウッチャンとユウさんは苦労したそうだ
だからジョニーはできる限り二人の曲作りをサポートしたそうだ

この頃永ちゃんはすでに孤立してる様相もありステージ以外では
メンバーと過ごすより事務所のスタッフとビジネスの話をしてる事が多かったそうだ

この時ウッちゃんは初のオリジナル曲「泣いてるあの娘」を作ったが
この曲は「キャロル・ファースト」と同時発売された9枚目のシングル
「夏の終わり」B面に収録された

「キャロル・ファースト」に収録されたウッちゃんの楽曲は
「夢の中だけ」「娘(クーニャン)」「悪魔の贈り物」
ユウ岡崎さんの楽曲は「素敵な天使」だけだった




夢の中だけ/キャロル 
1974 作詞・作曲 内海利勝


夢の中だけ歩いてた 二人だけ 言葉もかわさずに
夢の中だけ聞こえてる あの娘の声が やさしいつぶやきが

どうかお願いだから夢がさめないうちに
I want you どうしても 君を放したくないのさ

夢がさめれば一人きり いつものように 夢を追いかけてる

どうかお願いだから夢がさめないうちに
I want you どうしても 君を放したくないのさ

夢がさめれば一人きり いつものように 夢を追いかけてる


素敵な天使/キャロル 
1974 作詞・作曲 ユウ岡崎


君の瞳は 素敵な悪魔 気のむくままに 夢見るだろう
いつでも君は 天使のように 気のむくままに 夢見るだろう

さみしいような 楽しいような きっと素敵だろう
オー・ラーア・ラーア 君のとりこはなに

君の心は 驚きばかり 踊る姿を 夢見るだろう
さみしいような 楽しいような きっと素敵だろう

オー・ラーア・ラーア 君のとりこはなに
君の心は 驚きばかり 踊る姿を 夢見るだろう


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この頃のキャロルはコンサート各地で問題が起こり始めていた
鬱積されていた若者達のエネルギーがキャロルの演奏によって挑発され
乱闘という形で爆発してしまった

キャロルの人気が高まるにつれキャロルの暴力的・不良的なイメージのみが先行してしまい
永ちゃんはステージ上から客席に向かって暴れないようにケンカしないように語りかけた

これらのことが原因でキャロルはコンサート会場となる全国の公会堂を締め出されていった


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このように対外的には人気絶頂だったキャロルだが
実はこの頃にはもう内紛の火種はくすぶっていた
その内紛の火種はキャロルの両翼の一人ジョニー大倉さんだった

失踪事件以来ジョニーは永ちゃんに気を使い神経をすり減らしていた
失踪後のジョニーはペナルティーを科せられた執行猶予のような日々と感じていたようで
それに対し永ちゃんの支配力は益々強固なものになっていたそうだ

まあジョニーは薬物に手を出し失踪し、メンバーや関係者に迷惑をかけたのだから
自業自得と言えばそうなのだが・・・

そんな中でジョニーはキャロル最大のヒット曲「ファンキー・モンキー・ベイビー」に匹敵する
キャロルの代表曲の一つにもなる「ヘイ・ママ・ロックンロール」
他には「ビブロス・ピープル」「雨のしずく」を完成させた




ヘイ・ママ・ロックンロール/キャロル  
1974 作詞・作曲 大倉洋一


Hey Mama Rock&Roll・・・・(6Times)

いくつときいたら おどろきさ 真っ赤なスカート なびかせて
それが それが 大好きな かわいい かわいい ボクのママ

ダンスをおどれば おどろきさ 真っ赤なくつは かろやかに
それが それが 大好きな かわいい かわいい ボクのママ

Hey Mama Rock&Roll・・・・(6Times)

生きてることは ママならぬ ママが言うから ママならぬ
それが それが 愛してる かわいい かわいい ボクのママ

たのしく踊ろよ マッシュポテト いまでも踊れる フーチクーチ
それが それが 愛してる かわいい かわいい ボクのママ

Hey Mama Rock&Roll・・・・(6Times)


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こうして完成した「キャロル・ファースト」だが、個人的な私見でいうと冒頭でも少し触れたが
キャロルとしてはメジャーとは言えない楽曲が多いような気がする

ジョニーの「ヘイ・ママ・ロックンロール」や永ちゃんの「カモン・ベイビー」「ズッコケ娘」
良く知られているとも思うが他の曲はキャロルファンじゃないと知らないのでは? 笑!
まあ個人的には、その他の曲も70年代の香りがして好きなんですけどね

てか、この最後のスタジオ録音アルバム「キャロル・ファースト」をリリースした時
メンバーはこれが最後のオリジナルアルバムになる事は予期してたんだろうか?

僕は個人的には「ファースト」と銘打ってるんだから「セカンド」「サード」と続いて行くと
少なからず永ちゃんは思っていたんじゃなかろうかと思う

このアルバムのリリースから約9か月後に解散するキャロルだが
最後に「キャロル・ファースト」から永ちゃんの
「甘い日々」をお送りして終わりにしようと思います

次回「CAROOLS 70’s」、いつになるかはわかりませんが
乞うご期待! ジャンジャン!!




甘い日々/キャロル 
1974 作詞・作曲 矢沢永吉


Please 僕にやさしいほほえみを あなたの甘いくちびる
僕をくるわせて 夢の世界へさそう

I love you ひとこと あなたに言いたくて ふるえる僕の指で 
ダイヤル回し 確かめてみたい今夜も

もう 何も言わずに抱きよせて 空には澄んだ星が
僕の肩に 頬をうずめておやすみ

いつもの二人の場所 all right all right all right・・・
Hi,baby,you’re wondefull girl
Close you eye and kiss


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PRAINSから年末年始のお知らせです

12月31日(
1月1日(
   2日(月)
   3日(火)

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