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青春時代の教科書

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1976年に創刊された「popeye(ポパイ)」という男性ファッション誌
昭和に青春時代を送った男でポパイを見た事ない人はいないのではなかろうか?
 
1960年が終わりを告げる頃、学生は「革命」を旗印にヘルメットを被り武器を持ち安田講堂を占拠した
1970年代初頭、クーデターを呼びかけた三島由紀夫は割腹自殺し
やがて学生闘争は終焉を迎え燃え尽き症候群に陥った若者はシラケていた
 
ヒッピーに端を発した日本のフーテン族はサイケデリックファッションと言われた
長髪にベルボトムのGパン、グラスのジャケット、ホソノのロンドンブーツに身を包み
マリファナやシンナーに覚醒しハードロックに心酔した
 
行き場を失った若者はナナハンやシャコタンを手に入れ
暴走する事で若いエネルギーを発散するようになる
 
そんな時代にポパイは創刊された
 
現代のように多ジャンルの男性ファッション情報誌が巷に溢れていなかった1976年
ポパイの誌面には、まだ海を渡った事がない当時の日本の若者が
見た事もないアメリカ西海岸の景色が広がっていた
 
 
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2016年、そんなポパイも今年の6月で創刊40周年を迎えた
 
先日発売になったポパイ最新号は創刊40周年を記念して
1976年に発売した幻の創刊号を完全復刻するという形の付録が付けられた
 
と、いう訳でさっそく僕も昭和の記事を書く資料としてポパイ最新号を購入してみた
ちなみに以下の写真は1976年に発売されたポパイ創刊号からの抜粋です
 
 
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創刊号復刻版は当時と同じA4変型サイズで展開し当時の写真や記事、レイアウトなどをそのまま再現
 
当時のロサンゼルスで最も人気だったスニーカースケートボードを集めたカタログをはじめ
カリフォルニア美女のスナップ、名門のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のリポートなどの
コンテンツが198ページにわたって掲載されている
 
 
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現ポパイ編集長の木下孝浩氏
 
「若い読者に40年前の『POPEYE』を読んでもらいたくて創刊号を付録にしました
インターネットも携帯電話もなかった時代、好奇心と情熱だけで作った一冊
今の編集者の教科書のような存在です」
 
とコメント
 
創刊40周年記念号は創刊号と同じアメリカの西海岸を特集し
創刊号と比較して楽しめる内容に仕上げられている
 
 
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ポパイ創刊当時、ポパイほど若者の憧れを一身に集めてきた雑誌は過去なかった
 
1976年に創刊するや、若者の文化やファッション、生き様にすら影響を与え
人生の指標たるバイブルとして君臨してきた
 
当時それは“社会現象”と言っても過言ではなかった
 
 
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現代でこそSNSの発達で世界のニュースをリアルタイムで知る事が出来るが
昭和のあの時代は海外の若者が、どんな服を着て、どんな遊びに興じ
どんなライフスタイルを送っていたのかなんて知る由もなかった
 
今でこそ「東京発」とか「COOL JAPAN」なんて日本は世界の最先端とも言えるが
あの時代の日本は欧米に一歩も二歩も遅れていたのだ
 
 
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1975年に小学校6年生だった僕は呉の長浜という田舎の普通の子供だった
 
今では「スニーカー」という言葉なんて当たり前だが
ウチの母なんてスニーカーの事を「ズック」とか「運動靴」って言っていた
 
そりゃそうだ、舶来物なんて簡単に買えるような時代じゃなかった
国産の「月星」辺りの運動靴くらいが関の山でしたからね~ 笑!
 
だから僕はポパイの創刊なんて1976年当時は知る由もなかった
この手の雑誌を初めて見たのはおそらく1978年の中学3年生くらいの時だったと思う
 
ポパイだったかどうかはハッキリ記憶していないがトップサイダーのキャンパススニーカーや
オールスターのコンバースも雑誌で見て憧れ何とか手に入れた
 
あの時代の僕の青春の教科書は「オートバイ」「ホリデーオート」「ポパイ」だったのだ 笑!
 
 
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しかし当時の日本は日本独特の文化でもある暴走族も主流の一つだった
 
僕の世代の僕の周りの友人には高校時代くらいに
ポパイを読んでるような洒落た奴なんて殆どいなかった
 
真面目な優等生達はどうだったか知らないが自分を含めたヤンチャ系な奴は
ヤンチャにふさわしいような、それなりの恰好をしていたものだ
 
僕がファッション系の雑誌を本格的に見始めたのは18歳頃の美容学校の終わり頃だったかな~
ミヤニシ入社頃はDCブランドの全盛期だった事もあり「dansen」って男性ファッション誌をよく読んだ
てか、今でもdansenってあるのか? 笑!
 
MENS’CLUB、通称「メンクラ」もあの時代はよく読んでましたね~
 
あの頃ミヤニシのお洒落な先輩達はDCブランドに傾倒してましたが
女性はDCの人もいたけど、ニュートラとかハマトラって言われてた恰好の人が多かったような気がします
お嬢様風な感じって言えばいいのかな~? 笑!
 
 
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と、僕の思い出話はこれくらいにしますが(笑)今現在1976年創刊の
ポパイ創刊号を見るとさすがに時代性を感じますね~
 
あの時代、コンバースアディダス、ナイキ、ブルックスのスニーカー辺りが最先端だったんですな~
今じゃABCマート辺りで一山ナンボの扱いですがね~ 笑!
 
ま、あの時代のスニーカーは本国生産だったけど今じゃ殆どが中国製ですからな~
デザインは似たような感じではありますが個人的には当時物とは別物に見える
 
てか、当時物のデットストック辺りをたまに見かけますが恐ろしいくらいの値段が付いてますね 笑!
 
 
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と、いう事ですがポパイ40周年と言う事で40周年記念号の制作過程に密着した
ドキュメンタリー番組「2016年のシティボーイ -POPEYE創刊40年」
WOWOWプライム6月17日23時から放送されるそうですぞ
 
特番「2016年のシティボーイ -POPEYE創刊40年」では40周年記念号の編集作業から
店頭に並ぶまでの期間、木下考浩編集長や編集者に密着
 
木下編集長へのインタビューのほか、創刊当時のスタッフも出演し
「ポパイ」の雑誌作りの鍵を探っていくそうです
 
まあウチはWOWWOWは契約してないから見れないんですけどね 笑!
 
 
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ポパイ最新号の40周年記念号では創刊号の「カリフォルニア特集」への原点回帰として
最新の西海岸・カリフォルニアを現POPEYE編集部が総力取材しています
 
もとよりポパイの熱心なファンでもあった木下さんが編集長に就任したのは2012年
編集長とは雑誌の顔だが編集長が変われば同じタイトルの雑誌でも
性格がガラッと変わり読者層すら変えてしまう事もある
 
今でこそポパイといえばシティボーイというキーワードがすぐ頭に浮かぶが
実は2012年以前は表紙から「Magazine for City Boys」のキャッチコピーが姿を消していた
 
それを復活さ、再び現代のシティボーイたちのハートを掴んだのが木下さんだ
 
更には6月13日(月)、その創刊メンバーで元編集長の石川次郎さんと
現編集長の木下孝浩さんによるトークショーが代官山 蔦屋書店で行われたそうだ
 
テーマは「僕とポパイ」、かつてシティボーイだった大人から現在のシティボーイ読者に贈る
今なお色褪せない雑誌「POPEYE」の魅力を知ることができる一夜限りのイベントとなったそうだ
 
てか、シティーボーイって言葉って死語じゃなかったんですな~ 笑!
 
と、いう事で気になった方は是非書店にてポパイをご購入下さいね! ジャンジャン!!

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