「もしもし、かー君、ちょっとお願いがあるんじゃけど・・・」
「何な?」
「髪切って欲しいんじゃけど・・・」
「何言いようるんな、めんどくさい」
「まあ、そう言わんと切ってやね~」
「オマエ、リーゼントじゃろうが!」
「とうぶんイベントもないし夏も近いけんイメチェンしよう思うて・・・」
「で、いつな~?」
「今晩!」
「今晩~? 7時過ぎんにゃ無理ど!」
「その方がワシも助かります」
と、言う事で昨今すっかりブルーベルベッツのカキちゃん作の白髪リーゼントが定番になってた僕は
夏も近いしイメチェンしようと思いミヤニシ時代の先輩である城戸君にSNOBで髪を切ってもらいました
「どがいにするんな?」
「まあ別に希望はないけん、かー君に任せるわ」
「普通っぽいのがエエんか? アバンギャルド的なのがエエんか?」
「この歳でアバンギャルドはちょっとね~・・・」
「モデルがエエけん、まったくイメージが湧かんわい 笑!」
「てか、スノッブの30周年記念のヘアーショーのメンズモデルになったげるけん
カリスマ”城戸”の恥にならんように頼むよ!」
「バカかオマエ!」 爆!
僕がミヤニシに入社したのが34年前の1982年(昭和57年)の4月で18歳の時だった
学年で言うと3つ年上の城戸君は21歳で彼はすでに技術者としてお客様の髪を切っていた
城戸君の弟が僕の高校時代の仲が良かった一つ上の先輩という事もあり
同じ族あがり(笑)と言う事で僕は城戸君に可愛がってもらった
家にもよく泊りにも行ったし若気の至りで余所道に逸れようとする僕は何度も彼に救われた
特に宮西先生と口論になり「やめちゃるわい!」って啖呵を切った僕をたしなめ
一緒に先生に謝罪してくれたのも城戸君だった
僕の美容人生を大きく左右したロンドン研修もカットコンテストの出場も
城戸君に半ば強制されなかったら僕の美容人生も大きく変わっていたと思う
今の僕があるのも宮西先生と城戸君のおかげである事は間違いない
僕は二人には一生頭が上がらないが僕は彼らに冗談で悪態をつく
ま、いい歳して甘えてるって事なんですよね 笑!
と、言う事で夏バージョンとしてオーソドックスなベリーショートになりました
イメージは現在の永ちゃんの白髪バージョンという感じです
決して白髪の清原和博容疑者じゃありませんぞ 笑!
それにしてもブルーベルベッツにしてもSNOBにしても、それぞれ個性は違いますが
他店で髪を切るという事は刺激にもなるし学ぶ事もありますね
なかなか自分で店をやってたら余所の店の仕事なんて見れませんからね
マンネリや井の中の蛙にならないように余所の店の空気に触れる事は
モチベーションの向上にもなって刺激を貰えます
かー君、先日は無理を訊いてもらってありがとね!
更には御馳走になりました
お礼と言っては何ですが、SNOBの30周年記念パーティーの時オファーを頂ければ
特別にノーギャラでヘアーショーのモデルを引き受けますからご連絡ください! 爆!
何ならSNOBの練習会の時にカリスマ美容師「城戸和男の半生」っていうテーマで
講習会の講師をHISASHI君と一緒に勤めましょうか? 笑!
と、言う事で今日はこれまで! ジャンジャン!!