5月23日月曜日 天気 晴れ
先週の月曜日の戦において某(それがし)は読みの浅さを露見し
暴風雨での負け戦という失態を演じてしまった
某は天下を取るきっかけにもなった若き日の織田信長公の如く雨中の奇襲
「桶狭間の戦い」をイメージしていたのでござるが敵にしてやられた格好になった 笑!
このまま捨て置けば武士の面目が立たぬという事で
しっかりと天気予報を確認して(笑)再戦に挑んだのでござる
当日は下りの大潮で朝の干潮が4時半と言う事でござった
某はまだ夜も明けぬ3時半に家を出て戦場に陣を張った
先ずは朝マズメが勝負だ!
某の読み通り潮は絶好の流れをみせている
ー どこからでもかかって来い!
と、気合を入れて戦に挑むが討ち掛かってくるのはメバル家の雑魚ばかりだ
この1~2週間で確実に海の様相は夏の海へと変貌した
海の色も青から緑がかったような気がする、夏の海の色だ
足元にこぼれた撒き餌に異常に反応して乱舞する餌取りの雑魚が確認できる
そんな中本命の真鯛家も討ち掛かってはきたが手の平サイズの小物ばかりだ
その時某の道糸が激しく走った、大物か・・・?
激しく某の竿を曲げたのは何とボラ家の猛者だった
いや~ ボラ家というのは外道中の外道だが引きだけは充分楽しめる
当然放流しようと思ったがこの時現われた例のタコ壺漁師さんが欲しいと言われたので
ボラ家の猛者はタコ壺漁師さんへの預かりの身になった 笑!
やがて10時になり満ちの潮は終わった
潮が下げ潮になった途端アタリが遠のいた
友人のGANちゃんが見学に来たがお手上げ状態だ
潮の流れが最大の原因だがフカセ釣り師にしか感じ取れない「雰囲気」がまったく出ないのだ
ー さてさて撒き餌はまだ少々余っとるが、どうする某?
戦場を替えようかとも思ったが某はこの場での下げ潮を観察してみようと思ったのだ
この場は水道になってるから潮の流れもよく変わる、”良い潮”が出るかもしれないと粘ったが
フカセ釣りに最も最悪な釣り場に向かって突いてくる潮しか流れない
ー こうなったら4時の潮替わりまで粘って満ち上がりに最後の勝負をかけるか・・・
じゃが満ち上がりを狙うには撒き餌が足りんが・・・
ここで某は決断を下し近くの釣具屋にオキアミと集魚剤を求めに走った
さながら釣り師の執念だ! 笑!
午後4時になり再びGANちゃんが物見にやってきた
潮は干潮を経て満ち上がりに入った
潮の流れがゆっくり変わって来た事が確認できる、”雰囲気”が出て来たという事だ
すると正直な物で下げ潮では差し餌も取られなかったのに差し餌が取られるようになった
メバル家が軽く竿を曲げていたその時道糸が走った
合わせを入れると鯛一族特有のゴツゴツと首を振る手応えが・・・
ー やっと来たか! さあ赤か黒か?
海面に姿を見せたのはピンク色に輝く30cmジャストの真鯛家の武士だった
執念が実り安堵する某 笑!
時合が来たと判断した某は手返しのペースを上げる
ー ガツン!
竿をひったくるようなアタリがきた、竿で溜めると首を振っている
ー 間違いない鯛一族じゃ、さっきのより格段にデカイぞ・・・
竿の弾力で溜めながら慎重にやり取りする某、手応えからして50cmくらいは楽にありそうだ
と、その時・・・・・・ な、な、何と痛恨のバラし
糸を巻き取ると針外れだった、針掛かりが浅かったんだろうと思う
しかもその後もう一度ビックチャンスが来たのにまたしても針外れ
”逃がした魚は大きい”と言うが明らかに釣り上げた真鯛より手応えはあった
悔しい事に違いないが悔やむのは釣りが終わってからだ
しかし撒き餌がなくなった、最後の一投にかける某、今日の執念の集大成だ!!
ー ガツン!
何と最後の最後に神仏は某を見捨てなかった 笑!
最初にバラした敵よりは手応えはないが釣り上げた真鯛家より大きい事はわかる
ー 頼む! 最後のチャンスじゃけんバレんとってくれ・・・
そう願いながらやり取りをする某
ウキが見えてきた、その下には魚体も見える
さあ、赤か黒か・・・
残念でした!黒でした! 笑!
検寸すると43cmの乗っ込みチヌでした
当日の釣果
チヌ×1 真鯛×4 メバル×7 ギザミ×1
と、討ち取った敵はいつもは尾崎家の食卓に行くのだが
当日は丈夫な大きなナイロン袋を持ち、待ち構えた水産業者さんが・・・ 爆!
今回の戦は執念を見せ前回の暴風雨での負け戦のリベンジには
一応なったと思うがこれで満足できる某ではない
悔やまれるのは痛恨の2度のバラしである
姿を見てないから何とも言えないが真鯛だったかもしれないし黒鯛だったのかも知れない
まあこの悔しい気持ちが次回へのモチベーションに繋がるんだと思う
と、言う事で今日はこれまで! ジャンジャン!!