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2015 夏ツーリング (3) 三瓶山のジンクス

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イメージ 1
 
三瓶山の美しい大パノラマの下、中年たちが愛車の写真を撮りながら子供のようにはしゃいでいる
 
声を掛けてきたオタクカメラマンオヤジの要望で尾崎さんは
愛車CB750K2の立て位置角度をあれこれ調整をしていた
 
僕はその様子を近くで煙草をふかしながら微笑ましく見ていた
と、その時・・・ 
 
♪ガッシャ~ン!!
 
な、な、何と尾崎さんの鉄馬がいきなりひっくり返った 
ひっくり返った鉄馬は腹を見せて寝転んでいる
 
てか、CB750がひっくり返ってる姿なんて初めて見たぞ
 
あんぐり!! 爆!
 
何がどうなったのか、咄嗟の事に僕は唖然となりその場に立ちすくんでしまった
すぐさま尾崎さんは愛車に駆け寄り心配そうに鉄馬を起こそうとしている
 
「ヤバい!ガソリンがこぼれようる・・・オイ!タバコ消して早う手伝え!」
 
そう言われて僕は我に返り急いでタバコを消して鉄馬を起こすのを手伝う
どうやらオタクカメラマンの要望で鉄馬の立て位置角度調整を繰り返すうちに
サイドスタンドがしっかり掛ってない状態になっていたようだ
 
幸いにも鉄馬が転倒した場所は芝生の上だったから外装の損傷は免れたようだ
大事に至らなかったと安堵した次の瞬間、目に飛び込んできたのは・・・
 
イメージ 2
 
クラッチレバー骨折! 爆!!
 
「ヤバい、クラッチレバーが折れとる どうしょうか~・・・」
 
三瓶山から呉までは どう見積もっても200kmくらいはある
ギヤチェンジせずに帰るのは到底無理な距離だ
 
と、この期に及んでオタクカメラマン
「もうちょっと角度を・・・」 爆!
 
「もうええです、それ所じゃない 対策を考えんと・・・」
 
まあ、そりゃそうですよな~ 空気読めって話ですよ 笑!
 
イメージ 3
 
どんな困難な問題も「3人寄れば文殊の知恵」って言いますが
僕達の仲間はバイクいじりのスペシャリストが多数いる
 
しかも後輩グッチはある意味その道で飯食ってるプロ
 
と、言う事でグッチが機転を利かせ施した応急処置は
何と彼が得意な団鬼六監督も真っ青の亀甲縛り! 爆爆!!
 
いや~ こんな場面で彼の性癖が生かされるなんて
やはり何事も経験が大事ですな~!! 爆爆爆!!!
 
イメージ 4
 
と、冗談はさて置きクラッチレバーを番線で縛り上げられた尾崎号は思いの外順調に走ってる
 
「尾崎さん クラッチ大丈夫なん?」
「このまま騙し騙し三次まで行って、例の三次のバイク屋でレバー探してみる・・・」
 
例の三次のバイク屋とは 僕達が三次に行ったらいつも顔を出すバイクのパーツ屋さんの事だ
 
昨年10月に三瓶山に行った時の帰りには豪雨に祟られて
カツジと尾崎さんはバイクを預かってもらい僕のゴル子ちゃんに同乗して帰り後日取りに行った事もある
 
しかしいくらバイクのパーツ屋さんとはいえ旧車専門店ならいざ知らず
旧車のCB750Kのクラッチレバーの在庫があるとは思えない
 
そんなに事が上手く運ぶとは思えないのだが・・・
 
イメージ 5
 
まあそうは言っても素人の僕が口を挟むのも憚られる
事、バイクの事については彼らの方が何倍も知識がある
 
僕の心配を他所に亀甲縛りで縛り上げられた尾崎号は
艶めかしいヨガリ声を上げて妖艶な走りを見せている 笑!
 
途中休憩を挟みながら僕達御一行は三次を目指す
 
と、その時・・・
 
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あれだけ快晴だった空が俄かに曇り そのうち雨粒が落ちてきた
降り始めた雨は勢いを増す OH MY GOD!
 
この辺りは中国山脈の山頂近くと言う事で天候が変わりやすい
山間部だから異常に雨も多い地域なのだ
 
5~6年前にナオキと二人でマッハツーリングに来た時も
晴れていたのに急に土砂降りになって二人ともパンツまでびしょ濡れになって帰った事もある
 
あの時は秋口だったので気温も冷え込んで風を切ると震え上がり寒さを凌ぐために
スーパーで新聞紙を貰って体に新聞紙を巻いて帰った
 
またしてもそのパターンか・・・
 
用意万端の者はレインスーツを出して着始める・・・
が、30分も待つと雨雲は去り嘘のように晴れ間が出て来た
 
ラッキー!!ウッ! 笑!
 
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無事三次のバイク屋さんまで辿り着いたが案の定CB750のクラッチレバーなんて置いてない
 
するとグッチ、YAMAHAの何用かもわからないバイクのクラッチレバーを購入すると
作業場を借りてレバーを加工し始めた
 
おもむろに万力でレバーを挟むとサンダーで削り始めたのだ
 
「きゃ~ グッチさん 素敵! 抱いて!」 爆!
 
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職人グッチの手に掛かれば、あっという間にCB用のクラッチレバーの出来上がり
 
イメージ 9
 
何度か微調整を繰り返しながら程なく即席手作りレバーは完成した
 
イメージ 10
 
う~ん 完璧!
 
いや~ 亀甲縛りといい、電動道具を使ったプレーといい
さすがグッチ!普段からの鍛錬が如何なく発揮された、素晴らしい!! 大爆!
 
と、言う事で尾崎CB号は事無きを得たのだった! 
 
てか、後日聞いた話では 例のオタクカメラマン、どうやら三瓶山西の原では
ある意味有名人なんだそうだが地元ライダーたちの噂では彼に写真を撮ってもらうと
被写体になったバイクは転倒するってジンクスがあるそうだ 笑!
 
う~ん当日参加して写真を撮ってもらったみなさん
そういう事らしいので十分注意してくださいよ
 
ん?尾崎さんは都市伝説のジンクス通りになったという事か?
それとも走行中じゃなかったので厄除けになったという事なのか・・・?
 
いや~ 当日マッハに乗ってこなくてよかったな~ 笑!ジャンジャン!!

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