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普通郵便切手の今昔 (完)

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さて、普通郵便切手の今昔と題し3回に分けて1970年代初期現在
普通郵便切手を比較してきましたが、いよいよ今回が最後と言う事になります
 
今回ご紹介するのは当時の50円以上の普通郵便切手なんですが
それらは当時小学校低学年だった頃の僕には高額切手だった物たちです
 
あの昭和45年前後頃の僕の1日のお小遣いは10円とか20円だった
 
1971年(昭和46年)に爆発的ヒット商品となったカルビーの仮面ライダースナック20円だったから
僕は10円玉を2枚握りしめて駄菓子屋に行ってライダースナックを買うか
1回5円 や10円のクジを引いてたんです
 
当時散髪屋さんで小学生が散髪すると300円だったし
遠足に持参できる菓子も100円以内って時代だった
 
現代においてはさすがに僕も100円、200円の事は言いませんが(笑)
そんな時代に趣味とはいえ100円や200円の切手は決して安い物ではありませんでした
 
今の僕の金銭感覚で言うと当時の100円切手は今の1000円くらいの価値があったように思いますね
 
 
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と、前置きはそれくらいにして さっそく当時の50円以上の普通切手を見てみましょう
 
55円切手マリモのデザインでした
60円切手延暦寺でしたが、いつからか水仙にデザインが変わりました
 
しかしこの60円切手というのはある意味珍しいと思う
僕が知る限りでは普通郵便切手で長方形をに使ったデザインは他には思い当たらない
どういった経緯や意味があって横長になったんだろう?
 
現在では55円、60円という金額設定の切手はありません
 
 
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70円切手能面が描かれていました、とっても日本的なデザインですよね
75円切手は日本の国蝶に指定されているオオムラサキが描かれています
 
当時、蝶の標本も趣味にしてた僕にとってはオオムラサキは憧れの蝶だった
だからこの75円切手は12円切手のカブトムシ同様に思い入れがありましたね
 
ちなみに現在では70円切手、75円切手も存在していません
 
 
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こちらは現在郵便局で売っている82円切手と92円切手
82円切手梅の花92円切手スミレの花が描かれています
 
 
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当時90円切手には風神が描かれていました、これも日本的なデザインですよね
風神は年代によって印刷の色目が違いますが、これらの他に緑色の風神もありましたね
 
写真右はイヌワシの90円切手ですが、この切手はよく覚えていませんな~・・・
 
 
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当時100円切手が描かれていました
150円切手緑棟飾200円切手埴輪が描かれていました
 
 
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現在の100円切手サクラソウ120円切手藤の花が描かれています
 
 
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現在140円切手ヤマブキ205円切手には屋久島国立公園の縄文杉が描かれています
 
 
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こうして見ると昭和のあの時代と比べて現代は物価や貨幣価値が上昇してるから
低額切手の種類は減って、高額の切手が増えてる事がよく分かりますね
 
280円切手吉野熊野国立公園の那智の滝
310円切手利尻島の利尻礼文サロベツ公園が描かれています
 
 
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500円切手には十和田八幡平国立公園の奥入瀬渓流が描かれています
 
そして現在の普通郵便切手で最も高価な1000円切手には
世界遺産にも登録された日本を代表する山である富士山図が描かれています
 
しかし以て、昨今はメールやラインが通信手段の主流になってるし
当時と比べて宅配に関しても民間の宅配業者が多く参入してるから
一般的に1000円切手って馴染みはないですよね
 
しかしあの当時にも1000円切手は存在していた
てか、1975年(昭和50年)4月22日に販売開始されたんですよね
 
 
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これが1975年4月22日に発行された1000円切手の小型シートです
 
1000円という額面は現在なお日本の普通切手の中では最高額ですが
当時はハガキの郵便代が20円の時代でしたからそこから比例計算すると
現在の感覚では4000円くらいの価値に相当すると考えてもいいかもしれません
 
印刷物としての出来栄えもグラビアと凹版のかけあわせによる見事なもので
最高額面の切手にふさわしい貫禄があります
 
なお、通常のシート切手とは別に小型シートが発行されたのは
1975年4月に全日本切手展が25回という節目の年を迎えるため
その記念の意味合いを込めたものとも言われています
 
切手に取り上げられているのは京都・浄瑠璃寺の吉祥天立像です
 
この1000円切手が発売された1975年(昭和50年)と言えば僕は小学校6年の時で
長らく続いた切手収集の趣味が終焉を迎えた年だった
 
ある日出航から帰宅した海上自衛官だった親父がお土産だと言ってこの切手をくれた
その事は41年経った今でもよく覚えている
 
僕が当時切手を集めてる事を知っていた親父からの細やかなプレゼントという事だったのだろう
 
この時親父はこの2年後に僕が道を踏み外し親子戦争が始まり
金属バットで戦うようになるとは夢にも思っていなかっただろうね~ 笑!
 
 
という事ですが、いかがでしたか?
 
切手に興味がない人には???な内容だったと思いますが
当時切手を集めて昭和少年には懐かしく思われた人もいると思うんですがね~! ジャンジャン!!

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