1976年(昭和51年)に公開された「どおくまんプロ」の漫画「嗚呼!!花の応援団」の
実写映画は8月公開だったが2作目の「嗚呼!!花の応援団 役者やのォー」が
公開されたのは年も押し迫った12月の終わりだった
主要キャストの面々はほぼ前作そのままだが、前作で青田赤道を演じた今井均は
土木建築会社の社員として南米へ赴任する道を選択し降板
再公募の末、井上浩之が二代目青田赤道を演じる事となったのだが・・・
本作にはシリーズ屈指のキャラクターで、タイトルロールにもなっている
「役者やのォー」の薬痴寺先輩が初登場する
一回生イビリに生き甲斐を感じてる薬痴寺先輩を嬉々として演じた「なぎらけんいち」は
その後のシリーズすべてに薬痴寺として登場する事となる
また、当時の読者を恐怖とトラウマのどん底に落とし込んだ
質屋のバケモノ娘みすずも登場するのだが・・・
チョット頭のたらない河内八郎太は大学の応援団は天国という話を耳にした
女は抱き放題、授業はでなくても単位はとれる、そこで八郎太は応援団に入団した
幹部連中は入団費が入るとウハウハ喜んだが
何とこの八郎太が大阪一の暴力団・悪心会会長の孫と聞き
さすがの幹部も手も足も出せず八郎太の言いなりだった
そこに何も知らない青田赤道が登場
八郎太に犬になれと命令された青田は八郎太を頭からガブリとやってしまった
そこで、八郎太に引き連れられて、悪心会の組長が
組員を連れてやってきたからさあ大変
さて、そうこうしているうちに1回生にとっては地獄の夏の合宿が始った
と、その頃、青田赤道は合宿には出ず飲酒運転の居眠り運転で
泉北大学応援団が乗る車に激突して揉めた挙句叩きのめしてしまう
その頃、青田と剛田先輩が遅れて参加するのを良いことに、OBの薬痴寺と
幹部連中は連日連夜に渡っての凄まじいシゴキを行っていた
1・2回生はヘトヘトになり、とうとう合宿所から脱走を試みる事件が起きた
脱走に失敗して捕まった1回生親衛隊員の富山は
薬痴寺先輩から罰として拷問のようなシゴキを受けていた
そこへ登場したのが・・・
薬痴寺をまったく恐れてない青田赤道と義理と人情に篤い大物OB剛田
剛田は「1回生は団の宝じゃ!」と、薬痴寺を叱り飛ばす
こうして何とか1・2回生は地獄の合宿を乗り越える事が出来たのだ
合宿が終わったある日、1・2回生はストリップを見に行く
ストリップ嬢ローズに見染められた北口はマナ板ショーで舞台に上げられる
そんなローズに恋をしてしまった北口は応援団を辞めて
ローズのヒモとして巡業に付き添う決心をする
青田といえばキャバレーのホステス、貴子に熱を上げている
貴子に弟の手術費用100万円が必要と言われ青田は金を作る決心をする
何と、団の命と言われる大団旗を盗み質に入れてしまう
質屋の主人は100万円を出す代わりに娘の、みすずとの結婚を迫る
当時原作の読者を恐怖とトラウマのどん底に落とし込んだバケモノみすずも
実写での容姿は漫画で描かれたキモチ悪さの足元にも及ばなかった
まあ原作のような生身の人間なんてそうそういませんからね~ (笑)
大団旗を青田が盗んで100万円で質に入れたと剛田から聞かされた
青田赤道の父の情婦であり、赤道の筆おろしをした新子は
赤道に内緒で大団旗を質屋から買い戻す
100万円を貢いだキャバレーのホステス貴子に騙されてたと知った青田は
ラブホテルに忍び込み貴子と恋人にお仕置きする、クエッ クエッ~!
南河内大学と泉北大学とのラグビーの試合当日
南河内大学の劣勢にOB薬痴寺は応援団幹部を叱咤する
そこへなぜか青田が南河内大学のラグビー部員になりすまし登場
一人で大活躍して、ついに南河内大学は逆転する
青田一人に試合をひっくり返され青田に車をぶつけられた事もあり
泉北大学応援団が南河大に殴り込みをかける
青田がいない南河大は手も足も出ず薬痴寺もゴボゴボにされる
血まみれになりながらもキメ台詞を口にする薬痴寺
「役者やのぉ~」 (笑)
こうして物語は終わるのだが個人的には十分面白かった
まあ2代目青田赤道の井上浩之はビジュアル的には背が高く
凶暴そうな顔つきは初代の今井均よりは原作に数段似てると思った
しかし演技や台詞回しは今井に軍配が上がる、てか井上、下手(笑)
まあ今回は、なぎら健壱が演じた薬痴寺先輩に尽きるだろう
本来フォーク歌手のなぎらさんは、薬痴寺の役を打診された時に
大変乗り気で喜び、自らカツラや衣装まで手配したそう
と、いう事で次は3作目であり70年代としてはシリーズ最後の作品となる
「嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊」を観てレポートします
ジャンジャン!!
嗚呼!!花の応援団 役者やのォー 1976
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