長男に乗り物の楽しさや、アナログな物の面白さを教えたのは親父である僕だった
彼が大学1年生の時に買い与えたヴェスパ125ET3が彼の乗り物の原点だ
成人式の祝いという名目で親父である僕が金を出してやり
大型自動二輪免許も取らせた
僕が自動二輪の免許を取った昭和50年代の中頃は暴走族が全盛だった事もあり
親が金を出しバイクの免許を取らせたり、バイクを買い与えるというのは稀だったと思う
昭和54年に16歳の誕生日を迎えた僕はバイトして中型自動二輪免許を取りバイクを買った
が、ハッキリ言って今は時代が違う
令和を迎えた今の時代、暴走族なんて流行ってないしダサイとも思う
まあ他人様や今の若者が暴走族をやろうが僕がどうこう言うのはお門違いだが
少なくともウチの子供たちはそんなヤンチャな価値観は持ち合わせていない
てか、今は昭和の頃と違って「バイク=暴走族」という時代じゃない
しかし乗り物を単なる移動の道具として捉えるのではなく
人生を楽しみ、思い出作りの相棒として所有する満足感
操る事の楽しさ、自分好みに染めていく嬉しさなどを知るというのは
昭和の時代も令和の今も基本的には変わらないと思う
現代の乗り物は車にしてもバイクにしても昭和の乗り物と違ってとても高性能で
誤解を恐れずに言うと誰でも簡単に操る事が容易に出来る
これは乗り物に限った事じゃないが昔は知識や技術、更には経験や勘が
必要だった事を現代では全てコンピューターが賄ってくれる
車もコンピューターが判断して勝手にブレーキをかけてくれ、近い将来は
目的地さえセットしておけば勝手に車が走って目的地に到着する便利な時代が来る
そんな便利な車のCMに出てる永ちゃんが言ってる事に違和感を覚えるが(笑)
永ちゃんは令和を迎えた今年5月にインタビューでこんな事を言っていた
「便利はトリック、便利の背中合わせに大きなブラックホールが開いて待ってる
便利が素敵な世の中だと思ってたらガッツリ落ちるから、便利は落とし穴だ・・・」
確かに人類の歴史を紐解けば、人間は生活を便利にするために努力し
数々の「便利」を開発して手に入れながら日本は世界でも有数の先進国へと成長した
しかし今になって思うのは、その成長の裏に
何か大切な物を失い切り捨てたんじゃないかという事だ
先日NHKBSプレミアムでやってた「ALWAYS 3丁目の夕日」を観て強くそう思った
話が完全に脱線してしまった、話を元に戻そう(笑)
大型自動二輪免許を取った長男は1970年(昭和45年)式という
アナログなナナハンを乗るようになりアナログな乗り物の魅力にハマった
僕は自分のこれまでの乗り物人生においての失敗談を始め事あるごとに
経験に基づく危険を回避し安全に乗り物を楽しむためのノウハウを言って聞かせた
やはり乗り物は乗り方によってはリスクも高くなるし危険も伴いますからね
彼がバイクに乗り始めた頃、彼の走りを後ろから見ていると冷や冷やした(笑)
彼がバイクで出て行くと、帰って来るまで気になって仕方なかった
その時僕は自分の親が僕に対してそう思ってたんだな~って気付いた
この春に大学生になった末娘は現在自動車学校に通っている
彼女はヴェスパに乗りたいようだから中型自動二輪免許も併せて受講している
先日、3人でバイクでちょっと出かけたのだがリアシートに妹を乗せた長男は
13歳も年下の彼女に何やらいろいろバイクの乗り方のレクチャーしていた
娘に対して趣味を強要しようとは思わないが彼女が乗り物に乗る事を
楽しいと思うようになれば我が家では環境は整っている(笑)
いつの日か娘も加わり親子でツーリングする日が来るかも知れない
そんな日が来れば父ちゃんは嬉しいが特に娘の事は超心配するんだろうな~(笑)
ジャンジャン!!
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