(写真提供 稲田写場)
1970年代・・・
1970年(昭和45年)の幕開けは戦後から四半世紀の時が経ち
大阪万博が開催され日本が世界に向けて強く戦後復興をアピールした年
世の中は高度成長期や、学生闘争も一段落し
欧米からは舶来品が次々と海を渡って日本に届けられた
ファッション・音楽・カルチャー・・・
一時的なオイルショックの混乱もあったが日本は経済大国の仲間入りを果たした
僕にとっての1970年代は小学校に入学した年から高校に入学した年までの10年間
素朴な田舎の少年だった頃から反抗期真っ只中の僕の成長期に当たる時代だった
田舎の少年の目に映る当時の呉は眩しいくらいに輝いていた
銀デパ、イズミ、ジャスコ、3つの映画館、第一産業、呉動物園・・・
中通りには人が溢れ人波に流されるように人は往来した
時代の波に歩調するように呉にも沢山の店がオープンし繁栄を極めた
写真の2冊の本は1970年代の東京原宿の写真集と当時の原宿に
関わった多くの方々が語った思い出を綴ったエッセイ集
簡素な住宅街だった原宿が世界でも屈指のファッションの街に変貌する
激動の時代に原宿に生きた生き証人たちのエッセイが散りばめられている
とても興味深い本だった
呉は明治に入り大日本帝国海軍の鎮守府が置かれ太平洋戦争においては
東洋一の軍港を持つ呉海軍は戦争の主役に躍り出た
そういった経緯もあり呉には戦争に纏わる写真集や著書は沢山ある
しかし、高度成長期からバブル時代にかけての写真集や著書が殆どない
戦争を伝える事はもちろん大事だし戦争経験者は少なくなった
しかし、1970年代の呉を知る人たちも確実に歳を取り数も減ってきている
1970年代は戦争時代に比べ残されてる写真も理論上は多いはずだ
しかし、それらは公開される事もなく各人の本棚のアルバムの中で眠っている
それらはやがて日の目を見る事もなく破棄される可能性が高い
僕は今後の呉の発展を願う上で呉が輝いていた1970年代の写真を集め
記録を纏め、次の世代に伝えて行く事も大事な事じゃないかと思う
誰か音頭を取って著書の発行を実現してくれないかな~
僕個人では到底荷が重すぎる
行政、もしくはタウン誌辺りが先導してくれるのを切に願ってます
ジャンジャン!!
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