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CAROOLS 70’s (15) JOHNNY COOL

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僕がティーンエイジだった1970年代に擦り切れるほど聴いたCAROLとCOOLS
その二つのバンドが1970年代にリリースしたアルバムや二つのバンドに
在籍してたメンバーのアルバムを深く掘り下げるシリーズ「CAROOLS 70’」

バックナンバーを確認したら昨年5月19日にアップした元キャロルの
永ちゃんのソロデビューアルバム「I LOVE YOU OK」が最後になってた

CAROOLS70’(14)I LOVE YOU OKの記事

と、いう事で自然消滅の可能性もあったが(笑)重い腰を上げて続きを書いてみた

今回は2014年11月19日に惜しくもこの世を去った元キャロルの
ジョニー大倉さんのソロデビューアルバム「JOHNNY COOL」を取り上げた

尚、このシリーズはあくまで僕の知り得る知識と資料を照らし合わせて
書いているので必ずしも真実とは限らない事をご了承下さいね!


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キャロルが解散して先週の土曜日4月13日で丸44年経ったという事だが
ジョニー大倉さんが著書の中で語っているようにキャロルの解散は
ジョニーさんの我がままが理由だったそうだ

キャロル解散後に永ちゃんは間髪入れず渡米してソロデビューアルバムを制作
その頃ジョニーは溜まったストレスをリセットするために日本国内を一人旅していたそうだ

キャロル解散時に発売されたキャロルの自伝書「暴力青春」という本で
ジョニーは自分がコリアンだという事をカミングアウトした

今でこそコリアンは韓流とも言われ日本でも大人気だが当時の日本で
韓国籍だと知れると差別の対象になり肩身の狭い立場にもなった

しかしジョニーが韓国籍だとカミングアウトした事でジョニーに
在日韓国人を描いた映画の主演の話が舞い込んだ

それが1975年(昭和50年)に公開された映画「異邦人の河」だった



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映画「異邦人の河」については過去の記事を読んでいただくとして
この作品の主題歌「いつになったら」と挿入歌「修理工ブルース」の
楽曲の制作、シングルレコードのリリースがキャロル解散後の
ジョニー大倉さんのソロ音楽活動のスタートになった





いつになったら/ジョニー大倉 1975 
作詞・作曲 YOUICHI OHKURA

寂しがりやの君の目に あの頃の想い出が
恋しがりやの君の目に あの河の思い出が
いつになったら いつになったら 戻れるの君の胸に

風に揺れてる黒髪に この指先をからませて
はじめて知ったよろこびは キキョウの花につつまれて
いつになったら いつになったら 戻れるの君の胸に・・・



修理工ブルース/ジョニー大倉 1975 
作詞・作曲 YOUICHI OHKURA

俺の仕事は一日中 油だらけの修理工 車なおしで日が暮れる
涙ながすひまもない 恋をしてるひまもない 車なおしで夜が更ける
たまにはあの娘に声かけたいけど 車のようになりゃしない

たまにはあの娘に声かけたいけど 車のようになりゃしない
俺の仕事は一日中 油だらけの修理工 車なおしで日が暮れる


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そして1976年(昭和51年)3月にジョニー大倉さんは
ソロデビューアルバム「JOHNNY COOL」をリリースする

キャロルが在籍したフォノグラムと決別しソニーに移籍した永ちゃん
その対抗馬としてフォノグラムが白羽の矢を立てたのがジョニー大倉だったのだ

JOHNNY COOL / ジョニー大倉 1976・3・25 日本フォノグラム

<SIDE-A>

1・ヘイ・レゲェ・ブギ・ウギ 2・昨日までは 3・恋はつらい
4・愛なき街角 5・ハイティーン・ガール 6・一粒の涙(ピエロの唄)

<SIDE-B>

1・愛しのマリータ 2・ふられたジョニー 3・古いアルバム
4・マイ・ラブ 5・マドロスの唄




ハイティーン・ガール / ジョニー大倉 1976
作詞・作曲 YOUICHI OHKURA

いつものところで 待ってるあの娘 ハイスクール終われば ハイヒールはいて
そして ブラリ ブラ ブラ 夜の街角で タバコ プカリ プカ プカ 男さがし

ママにはないしょで 口紅つけて 昼間はかわいい ハイティーン娘
だけど ブラリ ブラ ブラ 夜の街角で タバコ プカリ プカ プカ 男さがし

いけない娘と あんまりせめないで 気持ちがいいのよ 特別なのよ 最高なのよ
パパにはないしょで 真っ赤なドレス 家ではおちゃめな ハイティーン娘

だけど ブラリ ブラ ブラ 夜の街角で タバコ プカリ プカ プカ 男さがし
いけない娘と あんまりせめないで 気持ちがいいのよ 特別なのよ 最高なのよ

パパにはないしょで 真っ赤なドレス 家ではおちゃめな ハイティーン娘
だけど ブラリ ブラ ブラ 夜の街角で タバコ プカリ プカ プカ 男さがし


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アルバム「JOHNNY COOL」からシングルカットされた「ハイティーン・ガール」
僕が「JOHNNY COOL」を初めて聴いたのは中学3年の時だった

他校の後輩の家で彼のお兄さんに聴かせてもらいジョニーのアルバムを数枚
カセットに録音してもらった事を今でもよく覚えている

ハイティーン・ガールはメロディーも歌詞も当時の僕の琴線に触れた

てか、同じ元キャロルでもソロ後の永ちゃんとジョニーの
音楽性というか音楽のタッチが違うという事を中学生の僕は感じた

永ちゃんは「E・YAZAWA」というキャロルとは違う独特の世界観を創り上げていた
対してジョニーの方がキャロルに近いと感じたのだった




古いアルバム / ジョニー大倉 1976
作詞・作曲 YOUICHI OKURA

古いアルバムを 膝にひろげては 時の流れを感じてる
今は昔話 若い恋心 とてもうまくいってた

甘くとろける 花のドレス 恋する乙女は あの一番星
かわいい孫抱いて たばこふかしてる 白髪まじりの このボク

あの娘恋しや 空のかなたに 二人の写真は 今色あせて
生きる歓びを一人かみしめてる 白髪まじりの このボクさ
白髪まじりの このボクさ 白髪まじりの このボク




マイ・ラブ / ジョニー大倉 1976
作詞・作曲 YOUICHI OKURA

My love 君のほほえみ My love 
冷たく消え去り 渇いた愛を探して

My love 澄みわたる月 My love 
何を照らすの あの日幸せだったのに

心は(I love you) いまでも(I need you)
変わらない(I want you) Won't you please

My love 耳にのこるよ My love 熱いささやき
狂おしいあの愛をもう一度

心は(I love you) いまでも(I need you)
変わらない(I want you) Won't you please

My love 楽しい思い出は My love せつなく消え去り 
狂おしいあの愛をもう一度


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ソロデビュー後にキャロルの矢沢永吉と言われる事を嫌った永ちゃん
ジョニーにも同様の気持ちもあったそうだが反面キャロルの正当な継承者としての
曲を作り続けたいという気持ちもあったそうで苦悩したらしい

「JOHNNY COOL」のキャッチコピーは
「1年の沈黙を破り、今、帰ってきたジョニーの三部作第一弾」

キーボードプレイヤーの島健をアレンジに迎えキャロル時代からジョニーが得意とした
シンプルかつ豊艶なルーツ・バックしたロックンロールが際立っている

ちなみにジョニーの著書によると、A面最後の「一粒の涙(ピエロの唄)」は
キャロル在籍中に薬物の副作用で失踪事件を起こし
自宅でリハビリしてた時に書いたと記述してある

当時のジョニーの心境がよく見て取れると思います

永ちゃんがソロアルバムの作詞を他者に依頼したのに対し
全てジョニー自身が作詞作曲とも行った「JOHNNY COOL」

個人的には70年代の香りを強烈に感じるしソロアーティスト、ジョニー大倉の
最高傑作とも言えると思う「JOHNNY COOL」

是非機会があったら聴いてみて下さい!

ジャンジャン!!


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