先日、中学卒業以来、約40年ぶりに東京在住の幼馴染のウッちゃんに会った
彼とは小学校から一緒だが、中学に入学してから
2年の途中まで毎日一緒に居たような気がする
ウッちゃんとは共に陸上部で汗を流し、同じ学習塾で学んでいたし
休みの日には当時の仲良しグループで歩いて広まで出向き本屋やレコード屋を廻り
帰りにウチの家に集まってレコードを聴いたり本を読んではダベるのが常だった
当時僕は、ウッちゃんの事を天才だと思っていた
思春期を迎えたあの頃夜の娯楽といえばテレビやラジオ、読書くらいしかなかったから
土曜日の夜はドリフを見て、ウイークエンダーを見て角川文庫やエロ本(笑)を読み漁り
ラジオに切り替え城達也のジェットストリームを聴いて鶴光のオールナイトニッポンを
朝まで聴くというのが僕らの定番だった
僕としては殆ど勉強する時間がなかったが、ウッちゃんは同じ時間を過ごしても
土曜日に塾で習った勉強を日曜日のテストで、ほぼ満点近い点数を取っていた
ー いったい、いつの間に勉強しようるんじゃろうか?
僕は当時そう思っていたし僕がどんなに勉強しても
ウッちゃんには敵わないって思ったものだ
そんなウッちゃんと少し距離が出始めたのは中学2年の途中からだった
同級生の仲間よりちょっと早くファッションに目覚めた僕はそれを機に道を脱線し
いつしか不良と呼ばれるようになり付き合うメンバーも替わった
不良に転落すると坂道を転げ落ちるようにあっという間に加速して
総合選抜の広高から国立大学を目指してた仲間たちとは道を違えた
不良になる前に仲良かったメンバーの多くは予定通り総合選抜に進んだ
僕は呉工を退学になり、いつしか美容の道に進む事となったが
そんな頃、ウッちゃんが東京大学に合格したという風の噂を耳にした
ー 東大?!そりゃ凄い!やっぱりウッちゃんは天才じゃった・・・
って、思ったものだ
ウッちゃんは東大卒業後、東京に就職した事もあって一度も会ってなかったが
数年前に連絡先が分かって電話で数回話をした後、今回再開した
東大と言えば個人的には日本で一番優秀な人が行く大学というイメージがあるが
子供の頃にニュースで見た記憶がある安田講堂事件が印象深い
1960年代後半から1970年代初頭にかけて起こった学生闘争
1969年に全学共闘会議および新左翼の学生が
東京大学本郷キャンパス安田講堂を占拠し
大学から依頼を受けた警視庁が封鎖解除を行った事件である
その頃僕はまだ小学校に入学する頃だったので事件の内容もよくわからなかったが
ユーミンが1975年に作ってバンバンが歌ってヒットした「いちご白書をもう一度」を
小学校6年の時に聴いて、なんとなく学生闘争のイメージが出来た
ウッちゃんは1980年代初頭に東大に入学したから安田講堂事件からは
十数年経っていたが、当時もまだ安田講堂は立ち入り禁止になってたそうだ
東京大学と言えば赤門と例えられるが東大の赤門は加賀藩13代藩主前田斉泰が
11代将軍徳川家斉の娘、溶姫を正室に迎えた際に建立された御守殿門である
と、いう事だが、約40年ぶりに会ったウッちゃんと話しているとお互いに
40年前の記憶がだんだん鮮明に蘇って来て懐かしく感慨深かった
やはり子供時代を共に送った幼馴染というのは特別な存在だと思いますね
ウッちゃんは僕にとっては自慢の幼馴染の一人に違いありません
今度いつ会えるかはわかりませんが、今度はもっと沢山の人数で集まりたいですね!
ジャンジャン!!
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