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2015 秋 俺たちの旅 <4> 奇跡!

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俺たちの旅、二日目の朝
 
先ず最初に僕達が訪れたのは大歩危にある平家一族哀話を秘める
秘境“祖谷”にある”蔓橋(かずらばし)”でした
 
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シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので長さ45m・幅2m・水面上14m
昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であったそうです
 
3年毎に架替えが行われるそうで国指定重要有形民俗文化財に指定されています
 
 
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その蔓橋の近くにある琵琶の滝
 
琵琶の滝の由来は・・・
 
 
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と、言う事だそうです! 笑!
 
 
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徳島県の大歩危を後にした僕達は山越えをして高知室戸岬を目指す予定です
 
写真に見える山々を超えて行く予定なんですが山越えと言うと俺たちの旅恒例の
「男の修行」と名付けた延々と続く古道を走るという苦しいトラウマが思い出されます
 
男の修行を覚悟した僕達はいざ山に入ります
 
初めて男の修行をした、奈良~和歌山高野山ほど険しい古道ではありませんが
やはりそこは一応アスファルト舗装された狭い林道って感じでした
 
この林道が何キロ続くのか? 抜けるまでどれだけの時間を所要するのか?
そんな事を思いながら僕はひたすらオフロードマシーンのようにCBを操ります
 
一つ目の山を越えようと山頂付近まで辿り着いたその時
僕の後ろを走ってたカツジが急に停まったのがるバックミラー越しに見えた
 
僕が振り返ると大きく両手をクロスして
 
「ダメじゃ!」
 
って合図を出した
 
 
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「どしたんな?」
 
「いや~ まさかのアクセルワイヤー切れじゃ・・・」
 
な・な・何と、この猪でも出そうな山奥深い林道の山頂付近でまさかのワイヤー切れ 笑!
 
先頭を走ってた尾崎さんが引き返して来た
 
「どしたんな?」
 
「いや~ カツジのCBのアクセルワイヤーが切れたみたいじゃ・・・」
 
大抵の事では動揺しない尾崎さんも、まさかのワイヤー切れには表情を曇らせた
 
しかしこの状況でも何とかしなくてはならない
まさかこんな所にバイクを置いて行く訳にはいかない
 
すぐさまメカニック班のグッチと尾崎さんがスイッチホルダーをバラして確認する
 
 
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う~ん 見事に切れている 笑!
 
 
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今年の夏に蒜山でバイクが転倒してクラッチレバーが折れた尾崎CB号は
絶体絶命と思われたが、その時はメカニック グッチの機転で奇跡的に応急処置が出来た
 
しかしあの時は同じ山中と言ってもレストラン前の駐車場だったから店で番線を貰う事が出来た
しかし今回は人里離れた山中であり手持ちの部品もないし
あるのは少々の工具とビニールテープやタイラップの類だけだ
 
今回こそ絶体絶命だ・・・と、誰もがそう思った
 
しかし今回もグッチが機転を働かせる
タイラップの頭を切断して輪っかの中にワイヤーを通し折り返したワイヤーを
奇跡的にあった小さな鉄の板でカシメて固定した
 
そのタイラップの頭を従来ワイヤーのタイコが収まる穴に捻じ込んだ
 
 
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さすがにスイッチホルダーは切れたワイヤーの長さの関係で
開けっ放しになるが何とかアクセルが効く状態になった
 
しかし問題はこれで終わったわけじゃない、旅はまだ二日目の朝でありまだまだ続くのだ
この状態で街まで下りても普通のバイク屋さんにCB750K0のアクセルワイヤーなんてある訳がない
 
しかもCB750K0のアクセルワイヤーは一本引きと言われるCBシリーズでも唯一特殊な構造をしている
その構造故、当時K0はワイヤー切れが多く、アクセルも重くマイナーチェンジされたK1から
CBシリーズは二本引きのアクセルワイヤーに改良された
 
僕は徳島・高知辺りの旧車に強いバイク屋さん情報を仕入れる為に呉の仲間に連絡を取る
 
県外のバイク仲間に顔が広いと思われる呉オールドモータースクラブ2輪担当のナオキ
呉の黒Z軍団リーダーのM君に電話を入れるが二人とも電話に出ない
 
そうこうしてるとM君から折り返しの電話が入った
 
「もしもしM君、実は今・・・・・・で、誰か徳島・高知辺りに知り合いでもおらん?」
 
「いや~ 知り合いはおらんですが徳島にはBRCがあると思いますよ」
 
国産旧車乗りなら誰でも知ってるCB系のパーツに強いBRC
 
ー そっか~!BRCは徳島なんじゃ!・・・
 
と、言う事でBRCに連絡を入れると何とK0の1本引きのワイヤーなら在庫があるという事だった
 
 
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と、言う事で僕達は来た道を1時間かけて引き返し再び徳島へと向かった
思いの外順調にカツジのCB号はBRCまで辿り着く事が出来たのだった
 
 
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部品さえ手に入れば作業はメカニックのエキスパートのグッチ&尾崎コンビの手に掛かれば
アクセルワイヤーの交換なんて朝飯前の作業だ
 
二人掛かりで行われた作業は、ほんの30分ほどで完了した
 
 
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これが切れたアクセルワイヤーの全貌で写真下のタイコの代わりに
タイラップの頭を使ってグッチが応急処置として制作した物が写真上の丸印の物だ
 
 
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いや~ 今思い出しても本当にチームワークの取れたファインプレーの連続だったと思う
 
ある意味「奇跡」と言っても過言じゃないと思う
 
 
 
もし今回の旅にグッチがいなかったら・・・
 
もしBRCが徳島にあるという情報がなかったら・・・
 
もしBRCにK0用の1本引きのワイヤーじゃなくK1以降の2本引きワイヤーしかなかったら・・・
 
 
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さすがのカツジも今回はしおらしかった 笑!
 
「みんなありがと! ホンマに助かったわ、昼飯奢るけん・・・」
 
 
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と、言う事で時間も2時を回り当然腹も減ったという事で
BRCの社長さんにご紹介いただいた旨い徳島ラーメンの店
「吉野川」さんでカツジに徳島ラーメンを御馳走になった
 
醤油トンコツの徳島ラーメン、超美味かったですぞ!
 
 
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旧車乗りの宿命と言えばそれまでだが
昨年秋は宮崎でウチのマッハちゃんが大変な事態になった
 
今夏の尾崎CB号のクラッチレバー折れは不慮の事故とは言え
グッチのファインプレーがなかったらどうなっていたかは分からない
 
その他にもツーリング先での大小のトラブルを挙げたらキリがない
で、今回はカツジのCB号だ
 
しかしこれまで、その時々で絶体絶命と思われる事態も何とかクリア出来ている
 
旅シリーズの記事では「お約束の・・・」と表現するが実は「今回はトラブルはないじゃろう・・・」
って僕は密かには思っている 笑!
 
後になればトラブルも笑い話になり旅の思い出にもなるが
本当はトラブルなんてない方がいいに決まってる
 
しかし現実に起きたトラブルが何とか回避できるのもグッチや尾崎さんを始め
皆のチームプレーのおかげだと思う
 
こんな仲間と旅が出来る事は本当に心強い
 
と、言う事だが、この後僕達は山越えでの室戸岬行きを諦め高速を使って高知市内に向かう事にした
今日はこれまで! 続きはまた明日! ジャンジャン!!
 
 
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おまけ
 
BRCにあったカフェレーサー
たぶんベースはKAWASAKI Z400FXだろうと思う
タンクに描かれた昭和のホリデーオートよろしく
「Oh!My 街道レーサー」 が イイネッ!!

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