「アウトレイジ」に対する東映の答えですね。
ー 古舘伊知郎
う~ん 深い! 本当に深いコメントだと思う
日本映画における「ヤクザ映画」というのはアメリカで言えば「マフィア映画」になると思うのだが
ヤクザとマフィアは歴史的にも組織のスタイルもまったく違うから単純な比較にはならない
だから僕はヤクザ映画というのは日本独自の映画文化だと思うのだが
ヤクザ映画が全盛を誇った1970年代以降平成の世になりヤクザ映画は斜陽な時代に入った
日本におけるヤクザ映画の流れは、高倉健さんや、鶴田浩二さんの任侠映画に始まり
深作欣二監督の仁義なき戦いを始めとする実録路線に引き継がれた
現代においてヤクザと言えば暴力団だが1989年の暴対法や世間の風評の煽りで
日本の各映画配給会社もヤクザ映画を撮り難くなった
ヤクザ映画の流れはVシネマに引き継がれたようにも思うが
僕に言わせればVシネマのヤクザ物はヤクザ映画とは別物だ
そんな、ヤクザ映画自粛時代に風穴を開けたのは北野武さんであり
「アウトレイジ」だった事に異を唱える人はいないだろう
北野監督はアウトレイジを撮る時にヤクザ映画の金字塔を打ち立てた
深作欣二監督の、仁義なき戦いを超えると豪語された
アウトレイジが仁義なき戦いを超えたかどうかは色んな意見があると思うが
確かにアウトレイジシリーズは興行収入的にも大ヒットを記録した
そして、そのアウトレイジに対して今度はヤクザ映画の本家本元の配給会社
東映が「孤狼の血」で答えを出したというのが先の古舘伊知郎さんのコメントなんだと思う
アウトレイジの北野監督も、孤狼の血の白石監督も沢山の一流俳優から
「作品に出たい」「是非出して欲しい」「何で声をかけてくれなかったのか」
などの言葉を多くもらったと聞く
ある意味、映画とは虚像の世界であり俳優が演じる事で出来る文化作品だ
演じる事が仕事である一流の俳優陣のそうした声は何を意味するのか・・・
「北野監督、ありがとう!共にヤクザ映画を盛り上げましょう!」
「北野監督のチャレンジには敬意を表するけど本物のヤクザ映画は、こうなんだよ!」
古舘伊知郎氏のコメントの言葉の真意は古舘氏にしかわからない
僕はアウトレイジシリーズは全作品観たし、孤狼の血も一足先に試写会で観たので
古舘伊知郎さんのコメントを読んで僕なりの彼のコメントに対する解釈はある
あなたは古舘伊知郎さんのコメントを、どう解釈するか?
それは両作品を観た人にしかわからないと思う
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是非、あなたの目で観て、古舘伊知郎さんのコメントの真意に触れていただきたい!
ジャンジャン!!