結婚した1987年(昭和62年)まで広の長浜に住んでいた僕にとって広という町は
子供時代から青春時代にかけての生活圏だった事もあり思い出も多い町だ
そんな思いから以前、広の老舗喫茶店「赤煉瓦」や、家電量販店「第一産業」を取り上げ
それらを知る世代の方たちから多くの思い出話のコメントをいただいた
と、いう事で今回は遠い昭和の時代に広にあった本屋さんを回想してみたいと思う
昨今、SNSやコンビニの普及もあり本屋さんという職業が成り立ち難い傾向にあるようだ
昭和の時代は呉には九嶺書店を始め多くの本屋さんがあった
しかし現代は多くの本屋さんが閉店してしまい
フタバ図書のような大型店しかなくなってしまった
それは広も同様で1970年代には、あくまで僕が知る限り
4件の本屋さんと1件の古本屋があった
その本屋の代表格だったのが
今は寂れてしまった広商店街にあった「広書房」だと思う
僕より若い世代の人は広書房と言えば広交差点の「交差点広書房」を
思い浮かべる人が多いと思うが僕が言う広書房は商店街にあった本店の事であり
交差点広書房が出来たのは1980年代の事だ
広書房や交差点広書房が閉店したという事は何となく知ってはいた
しかし広商店街など、めったに行く事もなくなった僕は
各店舗がいつ頃閉店したのかはよく知らない
先日、広書房があった場所に立ち寄ってみたら建物自体が建て替わっていてビックリ!
辛うじて残っていたのが電信柱に備え付けられてる看板だけだった
少年時代の思い出の場所がなくなった事に寂しさを感じたがこれも時の流れだから仕方ない
今でもよく覚えているのは僕が中学1年生だった1976年(昭和51年)に
友人たちの間で流行った角川書店の文庫本を広書房に買いに足蹴よく通った事だ
僕の世代の長浜人は小中学校時代、本を買うには広まで出るという事が必然だった
驚くなかれ、当時長浜には本屋さんが1軒もなかったのだ 笑!
少年チャンピオンや、ジャンプなどの漫画は駄菓子屋さんで取り扱っていたが
それ以外の本を買うには広まで出るしかなかったのだ
高校生になった頃だったか、学校の前に「山根書店?」が
出来てた時期もあったがいつの間にかなくなってた
当時広書房で買った文庫本は今でも実家に保管してある
写真↑はその一部だが、当時後に映画化もされた横溝正史の「八つ墓村」や
「犬神家の一族」、森村誠一の「人間の証明」などが大人気だった
その他にも小学校の時から漫画の単行本も広書房でよく買った
「がきデカ」「こち亀」「サーキットの狼」「キャンディーキャンディー」「ドーベルマン刑事」
「リングにかけろ」「ドカベン」「硬派 銀次郎」「嗚呼!花の応援団」・・・・
そう言えば1976年に開催されたモントリオールオリンピックのアサヒグラフ?も買ったな~
モントリオールオリンピックで大人気になったコマネチのポスター欲しさだった 笑!
広書房は1階・2階の店だったが確か漫画の単行本が1階で
文庫本が2階だったかな~ いや、逆だったか・・・?
ちなみに、同じく閉店した交差点広書房の画像を発見したので掲載しておこう
が、しかし僕には交差点広書房は何の思い出もありません 笑!
今でも文庫本は保管してる僕だが、漫画の単行本は高校時代だったと思うが全て売却した
今では面影すら残ってないが当時広交差点から広商店街に入ってすぐの所に
店の名前は覚えてないが古本屋さんがあったんですよね
写真の赤いテントの場所か、その奥のビルが建ってる場所だったと思います
ちょうど交差点広書房があった場所の斜め前くらいでしたね
僕の記憶では漫画の単行本の下取り価格は1冊50円だったような気がします
「嗚呼!花の応援団」などの大きいサイズが60円だったような・・・
ちなみに、建て替えれらたかどうかはわかりませんが写真手前の
白い建物の場所に「YOUNG」という洋品店があった
僕が中学から高校時代にボウリングシャツやアロハシャツをよく買った行き付けの店だった
ボブカットが良く似合ってた店員のクルミさんにはよく可愛がってもらった 笑!
広交差点と言えば現在園芸ショップ?になってるこの店も
名前は忘れたが当時は本屋さんだった
広書房から中新開方向にちょっと進んだ反対側に「中村書店」があった
小さな本屋だったし、広書房から近かったからあまり買う事もなかったが
今でも母屋と店名が入った緑のテントが残っていて当時を偲ばせる
ちょっと目が斜視のオバチャンがやっていた事は今でもよく覚えている 笑!
広商店街を抜けて中新開の交番を過ぎた場末感があったこの辺りにも
名前は忘れたが小さな本屋があった
そう言えば確か1979年(昭和54年)にはこの辺りにインベーダーハウスがあったぞ
インベーダーゲームが大流行した時代でしたからな~
てか、この場所にあった場末の本屋には中学1年の頃の、ちょっとした思い出?がある
その思い出とは・・・
中学1年になり思春期を迎えた1976年
思春期を迎えた健康な男の子は必然的に女性に興味を持つようになる
そうなると、どうしても見たくなるのが所謂エロ本だ 笑!
しかし当時12歳~13歳の少年は本屋で堂々とエロ本を立ち読みする勇気もないし
客や人目が多い商店街の本屋さんでは尚更だ
現代とは違い当時はエロい画像や映像なんて簡単に手に入る時代じゃなかった
が、ここの場末の本屋さんはそんな少年たちにエロ本を立ち読みさせてくれた
しかしその為には「ある我慢」を虐げられたのだ
実は本屋のオッサンは今で言う所のホモかゲイだったのだ 笑!
エロ本を立ち読みしてると店主のオッサンが必ず股間を触りに来るんですよね~
で、仲間の内誰かが生贄犠牲者になるんですよ 笑!
まあ、当時の少年たちはそこまでされてもエロ本を立ち読みしたかったんですよな~
で、その本屋さんにあった「アドン」という本を何気なく見て僕たちは衝撃を受けた
アドンって本、知ってます? 知ってる人は・・・ 笑!
爆!
いや~ 世の中にこんな雑誌がある事も、こんな世界がある事も
昭和の12~13歳の少年にとっては衝撃的でありショッキングだった 笑!
と、いう事で、ここの本屋さんの事を僕たちの間では「アドンの本屋」と呼び
更にはオッサンの事を「アドンのオッサン」と呼ぶようになった
あのオッサン今思えば自分の性癖の本を取り扱っていたんだろうな~
まあ、アドンのオッサンに感化されず、そっちの世界には行きませんでしたがね~ 笑!
ジャンジャン!!