我ら広島県のお膝元であるマツダでは2015年に若手社員20名の
有志が集いレストアプロジェクトを発足したのをご存じですか?
なぜ自動車メーカー自ら動かなくなったクルマを
わざわざ分解までして復元するのか?
それはレストア作業を通して生産当時の哲学や思想を
現在のマツダ社員が直接肌で感じられるからだそうです
社内に脈々と伝わるスピリットを理解し次世代に伝承していく役割を
このプロジェクトが担っているのです
そんな2015年のレストアプロジェクト第一号に選ばれたクルマはコスモスポーツ
今から約半世紀前の1967年に発売され世界初の量産型2ローターロータリーエンジンを
搭載したスポーツカーとして多くの人を魅了したマツダを代表する車の一つです
シャシー担当チームのリーダー岡和田さんは完成した車体を見ながらこう語りました
「このプロジェクトでは多くの社外の方、そして普段はつながりの無い
幅広い部署のメンバーに助けてもらいました
突然壁にぶつかって、もしかしたらダメなんじゃないかと思うこともありました
しかし、どんな時でも仲間が助けてくれる
しかし、どんな時でも仲間が助けてくれる
そうやってチーム力で乗り越えて完成したコスモスポーツを見ると感慨無量です
この1台は、一生忘れない1台です」
完成式典とお披露目会では近隣にお住まいの皆さまを始め
ご協力いただいたサプライヤーの皆様、「体験!コスモレストア」でレストア作業を
手伝った地元広島市立広島工業高校の自動車部の高校生も駆けつけました
レストアプロジェクト第2弾の2016年は様々な部門から有志14名が集まり
1960年に発売されたマツダ初の乗用車R360クーペのレストア作業がスタート
品質保証を担当する越智さんはレストアプロジェクトへの想いをこう語りました
「プロジェクト開始当初は、仕事に対するこだわりを当時の開発者と同じ熱量で
語り合えるだろうかと思うと正直今の自分では難しいだろうと思いました
先人から『しっかりしなさい!』と言われているようで
背筋が引き締まる気持ちになりました」
夏休みにレストア体験に参加した広島市立広島工業高等学校
自動車部のみなさんや未来を担う若い皆さんにモノ造りの奥深さが伝わり
プロジェクトメンバーもモノ造りの奥深さを再認識したそうです
マツダレストアプロジェクト第3弾の昨年度2017年はロータリーエンジンの
最高峰と位置付け当時の高性能技術やマツダ初のFFを採用し
1969年に発売された高級パーソナルクーペ、ルーチェロータリークーペ
そのデザインはマツダ史上最もエレガントと称される美しさを持つ車です
てか、ウチのいすゞ117クーペにデザインがちょっと似てるような(笑)
この年から市立広島工業高校に加え、県立広島工業高校、県立宮島工業高校
県立呉工業高校、山陽高校、呉港高校の生徒もレストアプロジェクトに参加
学生の皆さんは自動車の部品を自分の手で作業し
て修復する事に目を輝かせていたそうです
そしてレストアプロジェクト第4弾の今年は1980年~84年で
約200万台を生産したヒット商品、5代目ファミリア
2019年3月の完成を目指して現在レストア中
約10年前に所有者がマツダに寄贈した1台の修復に約500万円を投じるそうで
自動車部品メーカーなど27社が部品の修復や供給で協力するそうです
いや~実にいい話じゃありませんか
欧米では「車は文化」と捉え国やメーカーを挙げて旧車を手厚く扱うんです
マツダの取り組みは文化の伝承と共にレストアプロジェクトに参加する
県内の高校生たちの貴重な体験になると思いますよ
昨今、某メーカーの外国人最高責任者の汚職問題が騒がれてますが
そんな事やってるようじゃ日本の車産業も危うくなりますぞ
他のメーカーも是非マツダを見習い明日を担う若い技術者を
育てる取り組みを実施して欲しいと思いますね!
ジャンジャン!!
PRAINS美容室
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